ひといろ

舞台の感想とか推しの話とか

全アイドルファンに見てほしいアニメ「少年ハリウッド」

先日、ニコ生で一挙放送があったので改めて「少年ハリウッド(少ハリ)」の魅力について書きたいなと思いまして…。

本日は
世の中の全アイドルと全アイドルファンに見てもらいたいアニメNo.1

そして夢を叶えた人、叶えられなかった人、夢を叶える途中の人にも見てもらいたいアニメNo.1をご紹介します。
(いや、これ一挙前に書けよってツッコミはよして…笑)

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※画像:公式サイトスペシャルコンテンツ より引用


公式による作品紹介はこちら!

作品紹介 INTRODUCTION|少年ハリウッド

ニコニコで第1期1話が無料で見られますよ(実は第2期1話も見られるよ)


「絵柄がリアル寄りで苦手なんだよなぁ~」と言われることが多いけど、ちょっと待って!!!
本当に絵柄で切られることが多いんだけどちょっと待って欲しいのです。

この作品は「アイドルとは何か」ということを、とことん突き詰めたアイドルのバイブル的アニメ、「アイドルを哲学するアニメ」なんです。
(他にも小説とか舞台とか色々あるんですけど、すっとばします!)

他のアイドルを題材にした作品って、キラキラしているのが多いと思うんです。
ファンの前で歌って踊る姿とか、もちろん途中で苦悩する場面もあると思うけど、最終的には華やかな部分が中心に描かれていると思うのですが、この作品ってそういうキラキラとか華やかさはなくて、あえていうならアイドルものとしては「地味」なんですね。

でも、この作品では「アイドルであるというのは、どういうことなのか」「アイドルになるためには、どうすればいいのか」というところが丁寧に描かれていて、本職の人もファンも今一度考えるべきことが詰まっている作品なんじゃないかなと思うです。

しかも、そういうことを含んでいるのに説教臭くないのがまた良いところで。(シャチョウはシャチョウなので説教臭いことは言いますが)、日常のふとした時に感じることとか、そういうことがスッと入ってくる感じ。

アイドル題材の作品って山程ある中で本当にこの作品だけは“異色”だと思っています。
この作品は、普通の少年たちがアイドルになり、アイドルから「少年ハリウッド」になるまでの物語なんです。

 

この作品の魅力はなんといっても「脚本」。

カケルのモノローグを文字起こししてくれてるサイトさんがあるんですけどこれ読むだけで“文学”って感じする(笑)

www65.atwiki.jp

 
1期・2期を通した一貫したメッセージ性、そして作中でまるまる1話使って劇やったりライブやったりという「シリーズ構成」。
あと、とにかく細かいこだわりが詰まった作品でつくりが丁寧って印象です。
ダンスシーンはすべて「手書き」、しかもぬるぬる動く!しかもそれぞれに動きが違う!
これは本当にアニメーターさんたちに頭上がらないですよ!!
現代の技術的にもっと違うかたちでダンスシーンを描写することが出来るのに、そこをあえて「手書き」で表現するところにこだわりがあるし、2期最終話のライブシーンの音源とかも、わざわざ録り直したりしてて。
CD版とアニメ版だと同じ曲でもストーリー展開によって歌う人変わったりとか!!
「愛」がなければ出来ないものだと思います。

ちなみにどれだけ動くかはこちらの動画をご覧ください。


#26「HOLLY STAGE FOR YOU」ダイジェスト

 

どのエピソードも私としては思い出深いし、それぞれに語りたいことがあるんだけど
2期3話(通し16話)の「本物の握手」が一番お気に入りだったりします。
ストーリー書くと長くなるので端折りますが、この回でファンの子がカケルに「握手できないくらいになってください!凄く大きな所でお客さんを一杯にしているカケルくんが見たいです!」「今日のこの握手が、もっともっと宝物になるから!」って言うんですよ。

少年ハリウッドっていうアイドルグループは、ハリウッド東京という劇場に行けばいつでもライブが見られるし、公演後に握手もできるし、ある意味ファンと「近い」存在なんですね。
だから本当は「アイドルとの握手は“特別”でなければならない」のに、彼らの握手ってこの時点じゃ特別でもないんです。それをアイドルとして“特別”だと思ってもらえる“本物の握手”が出来るようになれ(なってほしい)という話なんですが、

深い!!!!!!!

ファン目線としては、自分の好きなアイドル、ないし俳優さんにこういう言葉が言える人でいたいなとも思いました。

 

アイドルって比較的ファンと近い存在のパターンが多いし、そうでなくても昨今はSNSのおかげで昔よりも気軽に相手に対して自分の気持ちを伝えられるようになってきたと思うんです。
逆もまたしかりで、アイドル側も自分の言葉でファンに色々伝えられるようになった。

だから「距離感」がおかしくなってると思うことが時々あって。
親しみやすさとかってすごく大事だと思うんですけど、やっぱりアイドルは「アイドル」なので。“手の届かない存在でいてほしい” “ステージで輝く彼らを見たい”と思ってしまうのです。

それって、「自分たちとこの人たちは違う存在なんだ」って線引されることであり、アイドルの人たちにとっては、きっと辛い想いをさせてしまうことになるし、この作品の中でも「キャーキャー言われて手を振るのって、裏を返せばバイバイってことなんじゃないの。アンタたちこっちの住人じゃないからって。」っていうセリフがあるとおり、「アイドル」をしているということは、“普通の人間、一般人とは違う”と明確にされることでもあるわけで。
もう何が言いたいのか分からなくなっちゃったけど(笑)こういった、「アイドルという存在ってどういうものなの?」ということを問いかけてくれるのがこの「少年ハリウッド」という作品です。

この作品で「永遠never ever」という初代から歌い継がれている曲があるんですが、その歌詞に

限りない夢 光れ
限りある季節 駆け抜け
憧れ集めて 汗を輝かせ
君だけのトキメキ
光れ 光れ その先に何があっても
君がそこにいる 今が強いんだ
永遠にnever ever forever

っていうのがあるんですね。
もちろん他の「ハロー世界」とか「HOLLY TRIP」とかも好きなんですけど、この作品はこの曲の歌詞に全てが詰まっていると思うんですわ。


♪永遠never ever/初代少年ハリウッド【少年ハリウッド24話エンディング】

 

そしてここまで「アイドル、アイドル」と口うるさく言ってきましたが、「大人にこそ見てほしい」作品でもあります。

主人公たちは中学生・高校生なんですけど、言葉の1つ1つが沁みるのって、多分その世代よりも「そんなことあったな~」って思える大人な人たちだと思うんです。

アイドルじゃなくても、何か叶えたい夢を追いかけている(追いかけていた)人には、グサグサ刺さって胸が痛くなるんじゃないかな~私がまさにそれでした(笑)

 

さあ、気になった方、年末年始暇な人がいたら見てみてね!

<配信サイト>
ニコニコ:https://ch.nicovideo.jp/shonen-hollywood02
dアニメ:https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=11359

 

ちなみに最近気になってるアイドルについてはまた機会があれば書きます、SixTONESって言うんですけど(笑)

守備範囲広いねってよく言われる!!!!!!