舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice

舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」@青年館ホール 4/27 マチネ観劇


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千秋楽を迎えたのでアップ!

以下、ネタバレがあるのでネタバレしたくない人はスルーお願いします!

 


『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice』公開ゲネプロ ダイジェスト丨エンタステージ

 

アニメ「PSYCHO-PASS」の世界観を元にオリジナルストーリーで舞台化した作品。

とにかく舞台美術、演出がすごい。

プロジェクションマッピングを舞台に導入する作品、増えてきてるけど今回はまさに映像が舞台演出として生きたし、マッチしていて本当に良かったです。
特にあのエレベーターとか通信しているシーンは感動した。

てかあのボックス形式の舞台装置を動かしてシーン作っていくのすごくない??(冒頭のゲネ動画参照)

最初劇場入った時、「うわージャングルジムみたーい」って思ったんだけど、あのボックスっぽいセットがフルで生かされていてたまらん…! 

あと細かい点で言うと客入れの時点で照明演出が良くて、舞台上のシーリングライト、サーチライトみたいな動きしてたんですよ。
そういうところからもう世界観が出来ていて良いなぁって思いました。 

 

お客さんとして劇場に入るともう舞台セットが出来てる状態で観ることになるんだけど
作る側からしてみると、舞台には何もないわけで。
ゼロから1つずつ「こういう風に見せよう」「こういう形だったら良いんじゃないか」って試行錯誤を重ねて、あの舞台美術になったんだと考えると「マジで天才」って思いました。

舞台美術の資料集とか欲しいです、偉い人!!笑

 

ガンダム00の舞台が「演劇的手法で想像力を駆使した演出」だったとしたらPSYCHO-PASSは「映像で観ても映える演出」だったと思う。
円盤になった時にどういう収録のされ方するのかが楽しみだなぁと思います(生で観ることに越したことはないけど)。

 

正直なところ、内容としては情報量も専門用語も多いから1回で理解するのは難しいかな?と思いました(多分私の脳みそが足りてないせい)。
まぁ、これはアニメもそんな感じだから良いんだけど、舞台だと1回しか観れない人も多いからそこがネックになるかなって気がしなくもない…。

でもオリジナルストーリーと言いつつ、原作のあの雰囲気をしっかり押さえているのはやっぱり「PSYCHO-PASS」っていう作品自体の世界観がしっかりしている証拠だなって思いました。
2.5次元の括りだろうけど、敢えて既存キャラをやらせるんじゃなくてオリジナルでやったのは成功だと思うんだ。

変な話ですが、やっぱり2.5次元だと「どれだけ原作キャラクターに似ているか」とか、「原作を忠実に再現できているのか」っていう部分が重視されてしまうわけですよ。観る側もそれを重視して観に来る人が多いので。

でも今回は最初から「オリジナルキャラクター、オリジナルストーリーでやります」ってなってたのでそういう部分の障壁がなかったんですよね。
(じゃあ「PSYCHO-PASS名義でやる意味あるの?」って意見もあるかと思いますが…)

だから観る側としては「PSYCHO-PASS」の世界観にしっかり浸ってストーリーを楽しむことが出来たのかなって。

でもそう言いつつ「ヘルメット暴動事件」とか、ちゃんとアニメと絡めてて良いなって思いました!朱ちゃんと九泉と嘉納が同僚設定も良い!

 

役者さんについては、もう安心安定のメンバー!

でも今回意外だったのが(鈴木)拡樹くんなんだよね。アクションも出来るんだーって。
あの細い体躯から繰り出される強い蹴りよ!!!!!

わだくま(和田琢磨さん)はあの体格の良さがすごく生かされていて良かった!背負投げすごいし、男性1人肩に担ぐ姿が男らしくてときめく(笑)
あとあと、純矢くんアクションすごいね!!!身軽!!!

とにかく想像していたよりもアクション量が多くてとても見応えがあります。


でもセリフ量の多さと難しさに、「こりゃ役者泣かせだな…」と思ったのはここだけの話(笑)

終始スーツ姿のかっこいいお兄さんたちを眺められるのでスーツフェチにはたまらんですよ、きっと。

 

個人的に印象的だったのは、九泉と嘉納がラストシーンで対峙したところ。
九泉は下から、嘉納は上からドミネーターを構えるんですよ。
それが陰陽、対極マークっぽいな~と思って滾った!
だって、2人とも同じ方向からドミネーター構えさせても良かったわけですよ。
でも敢えて振りかざす方向を対極にすることでセンターブロックから観たら本当にきれいに対比されてて良いと思うんだあのシーン(私は上手寄りから観てたけども)。 

 

PSYCHO-PASSの面白さって、近くなくとも、そう遠くない未来にありそうなことだと思うんですよね。
今、ビッグデータやAIに注目が集まっていて、何もかもデータで分類・数値化される世界が現実味を帯びてきている中で、今回の作品もシステムに支配されて「人間としての尊厳」が失われつつある世界観なんですよ。

これから先の未来、自分たちの生活も「システム」が中心になるかもしれない。
「システム」が“より良い未来、暮らし”が出来るように人間を最適解に導く世の中になるかもしれない。

今回の作品のキーワードがそんなシステムによって何もかもが決められた世の中における、「自由意志」「人間らしさ」という部分なのですが、そう考えるとパスカル「人間は考える葦である」という言葉が改めて胸に響くなと思いました。

この有名な言葉、パスカル「思考」できることに人間の尊厳があり、偉大さがあると説いているわけですが、絶大な信頼がある「システム(データ)」を目の前にした時に思考停止せずにいられるのかな?って思うんですよね。
だって、そのシステムに従えば苦労や悩みもなく幸せになれると言われているわけですから(「潜在犯」と判断された人は除く…だと思うけれど)。

うーん何が言いたいか分からなくなってきたぞ???笑(毎度のことながら)

 

それにしても三係全滅させるとは酷いことするな~って思ったよ(笑)
1人、2人くらいは残してくれるかなって思ったらアニメよりひっどい(笑)
アニメにも三係が出てたっぽいからそこと辻褄合わせるためなのかな?アニメの中での三係の記憶が曖昧で…。

 

最初「PSYCHO-PASS、舞台化するよ!」と聞いた時は、期待半分・不安半分という感じでしたが私は大満足の内容でした!
エンタメとしても楽しめるし、未来への問題提起的なものとしてストーリーを振り返りつつ自分なりの考えを出したり、色んな楽しみ方ができると思います。

 

4月に怒涛の観劇続いていたから感想文が追いついてないぜ…_(:3 」∠ )_