GOZEN-狂乱の剣-

 

「GOZEN-狂乱の剣-」サンシャイン劇場 9/15 マチネ、9/22 マチネ観劇


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めっちゃ楽しかった~!!!!!(語彙力)

 

東映ムビ×ステという連動企画で、映画(GOZEN-純恋の剣-)とこの舞台(GOZEN-狂乱の剣-)は世界観を共有した作品群となっており、映画はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」、舞台は「ハムレット」をそれぞれベースにしたお話になっています。

なので逆を言うと原典を知っている人はある程度展開が読めてしまうという…。

そんなことを言うと「先が読めてしまって面白くないのでは?」という方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。どっちも最後に“まさかの展開”が待っているので…(笑)

ちなみに劇中で「別れるべきか、別れないべきか」ってセリフがあったんですけど、「to be or not to be」じゃん!!!!!!って分かるくらい原典のセリフを上手くアレンジしてて、そういうところも面白かったです(その後に原典のセリフちゃんと言ってたけど)。

コミカルな芝居のところとか、所々シェイクスピアのセリフ回しっぽく聞こえるところもあって面白かったなぁ。
※日本語訳する人によってセリフのニュアンスが変わるんだけど、高校時代「夏の夜の夢」やった時に「こんな言い回しする!?」っていうようなセリフ回しが多かったからシェイクスピアに対してはそういう印象が強い。

 
ちなみに映画との連動作品ですが舞台は映画を観てなくても分かりやすい構成になっているので、「映画観てないけど大丈夫かな?」という人も気にせず観ることができると思います。
でも映画を観ているとより世界観が分かりやすく、同じキャラクターについても「映画ではこういう感じだったのに…」という違いが楽しめるので観ておくことをおすすめしておきます!特に前山剛久さんが演じている蔵人あたりはそこが顕著かも。
でも舞台だけでも全然OK!(これ言うと今回の企画ガン無視になるのではないか自分よ…笑)

toei-movie-st.com

 

見どころポイントとしては「とにかく殺陣がすごい」

もちろんこれだけじゃないんだけど、“御前試合”のお話ゆえに殺陣のシーンが多いのですが激しいんです。
これ私が劇場最前列で観ていたから尚更かもしれないのですが、本当に迫力があって。

ちなみに東映さん制作の作品なので特撮が好きな人は刺さるかも!という気もします。必殺技とか。

そしてなんと言ってもナレーションが立木文彦さんですから。

 

あと当たり前になりすぎて何も突っ込まなかったけど映像演出もすごかったです!
プロジェクションマッピングとか映像演出ができると舞台の表現幅も広がるなぁと。精巧なセットだけが舞台美術じゃないんだなぁと思わされます。


あと、毛利さんも触れているのですが、映画での演出と舞台での演出って表現方法が違うからそういう部分に注目するのも楽しいかもしれないですね。
映画×舞台って企画コンセプト、個人的に面白いなって思ったので他でもやってほしい…。
っていうかスピンオフでその後話とかめちゃくちゃ観たい。

 

そしてもう1つ嬉しいなと思ったのが、自分が行く舞台が比較的女性比率の高い作品に行くことが多いせいか、今回おそらく若月さんのファンだと思われる男性もたくさん劇場にいらっしゃってたことなんですよね。

中には普段あまり舞台を観ないという方もいらっしゃると思うのですが、そういう方が「舞台、楽しかった」とか他のキャストさんに対して「●●さんがすごかった」って感想つぶやいているのを観るとめっちゃくちゃ嬉しい。

こうして自分の“推し”きっかけで観劇した方が舞台の楽しさとか他のキャストさんの魅力とか、そういうのを知ってもらえる機会が増えるって本当に素敵なことだなって思うんです。

かくいう私も、若月さんのお芝居観るの初めてだったんですけどものすっごい可愛い!!あと声が好き!顔小さいっ!!!肌白い!!!可愛い!!!!ってなりました(笑)
映画のヒロインが大人しめな子だったので、対比で奈奈がハツラツとした子だったのも良かったなぁ。愛する人に対してまっすぐに想いを伝える姿がとても愛らしいなと。
その反面、狂った時の演技が本当に本当にこっちの胸が痛くなるくらいつらくて。まっすぐゆえに、その反動の狂気がすごいなと思いました。


八弥斗役の矢崎さんのことは薄桜鬼で知ってはいたんだけど生でお芝居観るのは初めて。
でも「うわああ(この役は)矢崎さんだな!!」っていうのがすっごく良く分かった。矢崎さんの良いところ全部乗せみたいな感じ!
※もちろんここは、毛利さんも意識して書いてるはず(参照:パンフレット)

 

朝霧役のAKANEさんもめっちゃ素敵だった!!!もうね!!!「女の強さ」を感じる。
戦いの場面においてはわりと男性がメインになりがちなんだけど、「女には女の戦いがある」みたいな、強い女性が好きな私としてはとっても素敵なキャラクターでした。

 

個人的にキャラクターとして非常に魅力的だと思ったのは朝霧と、波岡さん演じる甲斐正でした。悪役なんだけど憎めない人柄というか、本当良いキャラクターなんだ…!!!


そして梅津くん演じる土御門月暗。
刀ステから2回目の梅津くんの役どころはまた“謎の男”(陰陽師)。っていうかビジュアルから強すぎてどんなキャラなんだろうって思ったけどなにこれめっちゃ素敵!
普段お話しする時はふわっとした感じなのに板の上に立つとものすごく良く通る声で堂々とお芝居する姿のギャップたるや…!!良い!!!!
キャラが濃いのもあったけど、なんだろう、久しぶりにお芝居観て痺れました。
我々は完成品を観てるけれど、イチからあのキャラを構築するって大変だろうなと思いつつ、なんの違和感もなくハマってたのがすごいなぁ。初登場シーンのコミカルな演技がツボ。むしろあれが全部持っていった(笑)
あと扇で戦うのすごい。あの衣装とウィッグであんなに激しく動くのすごい。
この作品の梅津くんを観て、観に行く予定がなかった11月にやるサンリオ男子のチケット確保したのはここだけの話。

 

前ちゃん(前山剛久さん)!私はああいうタイプのキャラの前ちゃん好きだなぁって思いました!
前ちゃんの殺陣って刀ステでしか観たことなかったから短刀で戦ってるの観るの新鮮。というか鶯丸は太刀だし、わりと立ち回りが優雅だからあんなに激しく動く前ちゃんを初めて観た。
マスクつけてるのもいいけど、マスクつけてない時の美しさが半端ない。特に横顔。あとマントをひらって手で翻すところが最高にカッコいい!!
映画だと「気持ち悪い(失礼)」っていう印象が強い蔵人なんだけど、舞台だと人間味が強かったし、忠義者なんだなってことがすごく伝わってくるようなキャラクターでした。自分を異形の存在にした根源を探し続けているっていうバックボーンとか、その結果とかが見えてるからだろうけど…。
蔵人についてはぜひ後日談をお願いしたいです!!!!

 

とにもかくにも、見どころがありながら2時間半があっという間に過ぎてしまうくらい濃くて楽しい舞台でした!

 

<ダブルカーテンコールの時の話>
9/15 マチネ 若月さん
「はーやとっ♪」っていうのが矢崎さんの事務所の某先輩の「まーきのっ」を真似てたって話が面白すぎた(笑)
矢崎さん最初「え?え?」みたいな感じで波岡さんも途中まで分かってなくて「え?なに?(小栗)旬のこと??」って反応してたのが面白かった。お腹抱えて笑った!

 

9/22 マチネ 井俣さん
そろそろ勝ちたい。という主張からの「白河三太夫 単騎出陣、会場 ザ・スズナリ」がもう涙出るくらい面白かった。“単騎出陣”で反応した人はみんな同じものを頭に思い浮かべてたのかな?(笑)

 

 

さて、以下はネタバレありです。ネタバレなしで映像を観たい人はバックお願いしますね~。

 

肝心な部分が全部ネタバレすぎて前半、当たり障りのないことしか書けなかった(笑)

 

ハムレット」って悲劇だし、今回のGOZENも結果的に悲劇なんだけど、悲劇だけで終わらない、なんか悲しい気持ちで終わらない感じが良かったなと…。

ハムレット」、題材的にも重いじゃないですか。だから原典そのままオマージュしたら多分しんどいまま、救いがないまま終わっちゃうと思うんだけど、魔界転生の要素が入ったせいか、「やり遂げた!」って感じがすっごくあった(これはもう一度ハムレットをちゃんと読んだら印象変わるかもしれないので一旦保留にしたい感想)

 

八弥斗の「自分で運命を切り拓かなければならない!」という部分も甲斐正の「皆飼いならされ生きるために生きる。そんなものの何が面白いというのだ!」という部分も、現代に生きる我々に通じる部分があるし、ここはメッセージ性が強い部分だったのかなぁとも思う。

 

っていうか甲斐正を討つぞ!!!で終わるかと思ったら真の黒幕が現れて、敵だった人と共闘し、愛する人と刺し違える。最後に果てるという展開、胸アツすぎません??

いや、叔父殺そうとしてたのに何やってんだよというツッコミもあるかと思うんだけど、甲斐正は黒幕の一件が終わったら八弥斗にやられるのは織り込み済みだろうし、八弥斗は八弥斗で叔父を討ったら自分も死ぬって心に決めてただろうと思うので、あれで良かったのだと思う。

とにかくラストスパートがしんどすぎて涙が止まらなかったです。
八弥斗と奈奈のシーンもそうなんだけど、私としては小松原家(蓮十郎、烈山)のシーンが本当にしんどくて…。

甦った父親を倒すために自分が押さえつけて「俺ごと斬れ!」って清順に言うシーンがなっ…!実はあそこが一番涙腺に来た。
八弥斗の「親(一族)の不始末を片付けるのも子(武士)の使命」っていうくだりが別であったと思うんだけど、蓮十郎も同じ覚悟だったのかもしれないし、死してもなお苦しみ続ける父や妹を見たくなかったんだと思う。
蓮十郎役の松村くんがこのコトについて詳しくブログに書いているのでぜひ読んでいただきたいです。

ameblo.jp

 (そうなんだよ、奈奈と烈山は甦ってまた死んだので煉獄に行くけれど、蓮十郎は甦ってないから同じところに行けないんだよ…小松原家しんどすぎる…)

 

<その他、細かい部分の話>
最期、元木くんが演じる流狂四郎が討たれた時に背中から倒れていったんだけど、あれが本当にすごい。鎧着てるけどあの倒れ方はなかなか難易度が高いはず。

そして、甲斐正の扇を手に取り退出していくシーンの蔵人のあの悔しそうな感じが良かった。本当に甲斐正に忠義を尽くしていたんだなってことがよく伝わるシーンだと思いました。

 

 

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