ひといろ

舞台の感想とか推しの話とか

舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-

舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-

IHIステージアラウンド東京 1/17 ソワレ・3/7 マチネ

 
最近アイドルにお熱になっており久しぶりの更新になりました。
無事予定していた天伝2回観に行けたので書きます!
以降、ネタバレに対する配慮はございませんので未鑑賞の方はご注意ください!
そしてまとまりは引き続き修行中です。
 

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ステアラ楽しい~~!!!!
まずはそれしか出てこない。舞台というより普通にアトラクション。
長いヒーローショー観てる感じ!!!スクリーンによる没入感も凄かった!総じてもっとステアラで刀ステシリーズ観たい(役者とスタッフに無体を強いるな)。
 

セットも今までの中で一番豪華だしお金がかかってるんだろうなぁという品のない感想しか出てこない素人です(笑)
2回観て、なぜだか2回目の方が色々グッと来てしまったわけですが、それは初見だと情報量が多すぎて、それを飲み込むだけで精一杯になるからだと思いました。
視覚情報も多ければストーリー的な部分でも情報量が多い。情報過多。出来ればジョ伝と慈伝と維伝を軽く見直しておくと良い(かもしれない)と感じました。
そして2ヶ月ぶりに観た時はお芝居もより深みを増したというか、それぞれ馴染んでいて良かったです。これがロングランの良いところよね。
 
 

劇場の話

それぞれ23列センター、10列下手寄りで観たのですが23列は双眼鏡がないと役者の顔は見づらいものの、センターだったのもあってスクリーン含む舞台全体が良く見えて良い席でした。10列下手寄りは基本的に双眼鏡は不要、対角線上はちょっと遠いって感じでした。ただスクリーンが真ん中だけ細く開くシーンは角度の問題で死角になってしまうのが少し残念ではある。
たまたまどちらの時も一列前に人がいなかったので視界良好だったのもあるかな。これが埋まっていたら多少視界が悪くなったと思うので「良い席だったー!」とは言ってないと思う(笑)
(ちなみに回転する時の感じは当然ながら下手寄り席の方が強く感じました。私は酔いやすいタイプだったので事前に酔い止めを服用。特に気分が悪くなることもなく、でした。)
 
今までは九州を除いて劇場の規模がそれほど大きくなかったからか、役者の熱というか芝居の圧が間近に感じられた気がしたけど、1月に後方席で観ていた時はハコのせいか「今回めちゃくちゃ遠いところで芝居されてるなー」という気はしました。まぁ、確かに物理的に役者と距離があったからかもしれないけど。
だから個人的にはあの鬼気迫る芝居の圧は座席位置によって感じ取りづらいかなと思いました!ただ唯一、清光と家康のシーンは圧があったなぁ。23列にいようとビシバシ伝わってきた。あれは清光と家康双方やばかった。でもよくよく考えると座席数で言えばTDCの方が全然多いのよなー。音響の問題かな?とも思ったり。
 
 

ストーリーと清光とまんばちゃんの話

ストーリーについては色々情報が詰め込まれていたし、色々明らかにはなったけれど、大して解決してはいない。むしろまた問題が増えた(笑)
夏の陣になれば解決するんだろうか?話、進んでいるようで進んでいない。これは夏を見ないと何とも言えないな…と。一応冬だけで綺麗にまとまっているので、終演後の悶々としたものはありませんでした。

ただ、折角一期がメインになっているので、もうちょいそこに山場欲しかったかなー、と初見の時は思いました。
2回目観た時は秀頼との関係性というか、一期自身の葛藤もよく見えたので特に違和感を抱くところもなかったんだけどね。なんでか初見の時だけ自分の中で上手く処理が出来ていなかったのが正直なところ。
 
それにしても松田清光カッコ良すぎたー!!!!!!
佐藤清光はあざと可愛い感じが出てたけど、松田くんの清光はクールなのよ。あと初登場のキャストだとは思えないほど馴染んでいてやばい。普通に本丸の古株。過去一「本丸の仲間」としての馴染み具合が凄かった。あと松田凌は声帯に増田俊樹飼ってる
 
っていうか刀ステにおいて明確に「未来を守る」の清光が初じゃない?って思いました。不動が光秀を殺さなかったのもある意味未来を守ったわけだけど。
家康を生かさないと自分の主に関わるやつ。
三英傑の時代に清光がいるからって話なんだけど、織田も伊達も黒田も足利も龍馬もガラシャも、その人物と相対する刀たちの年代がほぼ一致していたから。デフォルトが「あんたがここで死なないと」だった気がする。でも「あんたが生きないと主に会えない」のパターンは初だった気がするよ。
なんだかこの調子で行くと戦国中心に展開して最後に信長やって完結な気がしてならないけど、清光主人公の沖田編もぜひ刀ステで描いてほしいなと思いました(清光の特命やるのかな、特命も見たいな…)。

あとまっきーの演技がなんか「??」ってなってたんだけど、今回の天伝が悲伝より前の話だからか!!納得!!!ってなりました(見事な自己完結)。
そしたら「失う覚悟」のくだりは三日月の未来を知らないで言ったセリフだろうからより一層しんどくないですか?
え?でもあそこまでの情報量を得てたのに悲伝でのまんばちゃんがあれなのかい??と疑問に思わないでもない。でも、慈伝で必ず戻ってこれるようにって「どんぐり」持って行くのを考えると何とも言えないね…。自分が修行先から戻ってこないという未来を知っていて旅立つんでしょ??(刀ステ、時間軸がややこしいので別の時間軸だったらまた別の解釈になるわけだけど…)
太閤の話をそのまま真に受けるとするなら、山姥切は「歴史を最初からやり直すために」「修行先から帰ってこない」わけじゃないですか。
でも慈伝のどんぐりのくだりを考えると、山姥切は自分が修行から戻らない未来を知りながらどんぐりを持って旅立ったと考えられるわけで…。うーん。シンプルに地獄。
ちなみにあの時間軸に未来の太閤が一人でいるのは、恐らく太閤の修行先が冬の陣だったんだろうなと解釈しています。 
 
荒牧慶彦としては天伝より先のまんばちゃんと本丸の行く末を知っているけれど、天伝時点の山姥切国広としては未来のことを知らないわけだから役者さん細かいところまで調整して芝居してるんだろうなと思うと、本当にプロって凄い。
(もしかしたらざっくりとした展開は知らされているのかもしれないけれど…)
 
ストーリーというか演出的な部分では、最後の総力戦が一番の見どころかな。スクリーンが全開になって客席がぐるぐる回りながらどんどん場転していくのが本当に楽しい。ディズニーのアトラクション乗ってる気分になる。
全体を通してスクリーンが全開になるシーンが限られているので視界の開き具合がまた没入感に相乗効果を持たせるんだろうなぁとか思っています。
 
 

照明の話

やっぱり末満さん(または刀ステの照明プランナーさん)はサス使った照明演出好きなんだなって気はした!!!7色のサス使われた日には「なんてヒーローショー?」って感じしたけど(笑)

秀頼に対して抜刀する一期のバックサス。めっちゃ印象的で大好きな照明シーンです。
他のシーンでは大体ピンスポを当てて顔が見えるようにしてるんだけど、このシーンはバックサスだけだから顔が暗くて表情が見えないの。そこが一期の心情と相まって良い。

あと自分の素性を秀頼に明かすシーンの暖色系の明かりのシーンも好き。セット下にもLEDライトがついていて、そこから明かりが漏れてくる感じが良い。
あの音楽と、一期の意を決して打ち明ける感情の溢れ方と照明が連動していてグッときますね。

 
普段から刀ステは照明のキュー多そうだからオペレーション大変なんだろうなぁと思っているのですが、殊、ステアラについてはシーン数も照明の数もこれまでの比じゃないのでオペレーターさんまじで凄いの一言。裏方の様子もバクステで見せて欲しいな…。今回こそスタッフさんのお仕事場面含めドキュメンタリー出すべきだよ刀ステくん!!
私は!!!裏方さんの様子も!!!詳しく見たいんです!!!!
 
ちなみにどうでも良い話なんだけど2回目下手寄りの席で見た時に岩のセットの中にも照明が仕込まれていてサイドスポット的な使い方?してたんだなと気づきました。
 
 
 
 
 
いやー、天伝。スケジュールが許せばもうちょい観たかったな。
来月から无伝始まるのに天伝で明かされたことが全然自分の中で咀嚼出来ていない(笑)そして一般人よりも鍛えてはいるだろうけど天伝より明らかにメインキャストの平均年齢が高い推し含む无伝キャストたちの身体が心配でならないです(余計なお世話)。
すでに稽古が始まっているであろう今時期、毎日ブログを上げる推しが「ちょっと横になる」「15分だけ横になる」と暗に「今日はブログ休みです」とすることが多いのできっとハードな稽古なんだろうよ…。未だに毎日エナドリ飲んでるようであれば、それだけはまじで身体のためにやめてほしいと思うファンより(笑)