ひといろ

舞台の感想とか推しの話とか

「数字」の話

久しぶりにアイドル(しかも今までどんなに周りがハマってても全然ハマらなかった某J事務所)のファンになり日々情報を追ってるんだけど、確実に役者追ってる時と何かが違うなということを感じている今日このごろ。
 
 
何が違うって、
ずばり「数字」だなって思ったよというお話です。
 
 
 
ぶっちゃけ私はアイドルに対しても役者に対しても有り金全部突っ込んだり現場・媒体全部網羅したり積んだりしないぬるいファンなので、そのスタンスに変わりはないんだけども。

役者オタクの世界でも全通するとか個ブロ枯らすとかあるけど、それって対オタクまたは自己満足の要素強くない??(巡り巡って推しの支援にはなっているとは思うけど)
個ブロ枯らすことに対して「推しへのギャランティ増やすんだ!」という精神でやってる人ももちろんいると思う。
そしてそうやって頑張ってくれた人がいるからこそ、自分が推しに出会えたということもある。だからそれが悪いって話ではないのです。
 
ただ、これに対してアイドルの「数字」はCD売上とか対外的に“話題”を呼ぶものという考えがあるから頑張って数字あげようって気持ちになるんだよね。
 
Jのタレント追いはじめて「ファンってすごいなー」って思ったのは、本人たちが基本的にSNSをやらない(できない)ため、出演情報から番組の感想フォーム、投票受付中の情報まで有志がまとめてTwitterで情報流していることなんですよ。
すべての情報をキャッチしてまとめること、時には自作の月間スケジュール表を作ったり、日ごとに出演情報を流したりものすごい労力と時間をかけていると思うんですよね。
そのアカウントに何万人もフォロワーがいて、流れてくる情報をもとにファンが色々行動を起こしているとするならば、かなりグループの活動に貢献しているとも言えるなと。
 
アイドルの場合、本人の頑張りはもちろんなんだけど、オタクがCDを買う、動画サイトでMV回す、Twitterでタグをトレンド入りさせる、ランキングに投票するみたいな、わりとアイドルの活動に影響を及ぼす数字が多いんだよね。
それに何かとニュースになる時はCDや映像の売上だったり動員数だったり動画の再生回数だったり数字に直結して世間に知られることが多いことも関係あるかもしれない。
 
だからアイドルとファンが並走して頑張るみたいなイメージ。
それもあってなんとなく苦楽をともにできて、嬉しいも悲しいも共有しやすいんだと思う。もちろん本人の気持ちをファン側が完全に理解することは出来ないし“大人の事情”もあるから、どんなにファンが頑張ろうが結果が出ないことだってある(それもまた悔しい)。

私が昔熱心にK-POPグループを応援していた頃は、MVを回すのはもちろんだけどタグ使ってツイートしたり、投票サイトに1日1回投票したり、韓国の売上ランキングに反映されるサイトでCD買ったりさ…。そういうことしたなぁって。それで年末の音楽関係のアワードで受賞すると嬉しいし。
なんというかアイドルへのファン活動はファン全体で頑張る団体戦みたいなイメージなんだよね。
 

どちらも原動力は「好き」「応援したい」という気持ちではあるんだけど、なんというか役者の場合、役者の頑張りにオタクは乗っかるしかないんだよなぁと私は思っている。あとアイドルへの応援が団体戦なら役者はなんか個人戦みたいなイメージもある(別に同担拒否とかじゃないけども)。

ツイートのRT数やリプ数、アカウントのフォロワー数とかは偉い人たちが見ている部分だし、席が埋まるか埋まらないかみたいな部分もキャスティングの参考にはされているんだとは思う。あとアンケートとか。
偉い人が「人気だな」と判断すればお仕事の幅も広がるんだろうと思う。
でも基本的にはオーディションしかり、役者本人が頑張るしかなくて、オタクが出来ることって少ない気がしてしまうんだよなぁ。

アイドルに対しても決して“ファンが応援したから”なんて烏滸がましい考えは微塵もないし、何よりも本人が一生懸命頑張ったから今のポジションがあるんだよって話なんだけど、アイドルへの応援って活躍に貢献出来てる感が強い。だからこそ少しでも数字にプラスしたいって気持ちが強くなるんだろうなって思うんです。

 
前に「2.5次元俳優ランキング」みたいなやつあったじゃないですか。でも役者を熱心に推している人ほどランキングへの投票に消極的だったイメージがあるんですよ(あくまで私が観測していた範囲の話)。
その理由としては
①下手に世間的に話題になると目をつけられやすい(お察しください)
役者で追う人ほどジャンルで推しを括りたくないという気持ちが強
推しは自分にとってオンリーワンでありナンバーワンなのでランキングなど不要
みたいなところなのかな。
 
役者って基本、他と競う要素ないもんな…。それに、どんなにランキングに入ろうと.5以外の現場はチケット余裕で取れるみたいなのを目にしてたらそりゃあ、ねぇ、って感じですよ…ええ…。

ランキングに関しては先に「投票の呼びかけ」についてちょっと触れたんだけどこれって一長一短で、同じ事務所内や同じジャンル内のランキングであれば問題ないけれど、幅広いジャンルを対象にしたランキングの場合、やけにアイドルへの票が集まると「組織票」と見られて世間的には逆効果になるのが悩ましいところだなとも思う*1

話がちょっと逸れた(笑)
 
今回なんでこんな話を書いたかというと、前々から自分の中で役者推す時のメンタルとアイドル推す時のメンタルってなんか違うんだよなというところから始まったわけですが、実は先日役者の推しがね、これからの目標を配信で話してくれて、「そのためには応援が必要なんだ」って話をしていて。
その時に「応援はしてほしいけど(金銭的・時間的に)無理はしてほしくない」って言ってたんですよ。
本当に良い人だなと感動しつつ、「じゃあ推しが夢叶えるために私達が出来ることってなんだろうね」って考えたのがきっかけでした。
もうそうなるとエゴサに引っかかりたくなくて伏せがちな推しの名前を公開して「○○さん観に来ました!」「○○さん需要あります!」とひたすら世界に対して喧伝するしかないのかな…なんて思いつつ(笑)
石油王と結婚して仕事辞めて全通でもなんでもするしかないのかな…。いや、私は多くの人に推しの芝居を観て好きになってほしい、応援したいと思ってくれる人が増えたら嬉しいタイプなので、それもちょっと違うかなとか思いつつ…(笑)
 
手紙書いてほんのちょっとばかりの推しの心の応援は出来たとしても、対外的にダイレクトに推しの応援出来る方法って何なんだろうなって改めて考えている日々です。
 
 
ちなみに金銭について、前のブログで「役者追っかけてる方が金がかかる」と言ったけど、数ヶ月自分の好きなアイドルグループの動向を追ったら、全部を網羅しようとすれば、結果的にどっちもどっちかもしれない」という結論に至りました(笑)
とにかく「雑誌」が多い!!!Jは専門誌が多いからそれプラス他の一般誌にも出るとなると回収にはそれなりにお金がかかる。
グッズについては単価は安いがコンプしようとするとこれもそれなりにお金がかかる。
結果的にチケット数枚分の金額にはなってしまう。
でも大きな違いは、グッズも雑誌も買ってしまえば半永久的に手元にあるのに対して観劇チケットは数時間の手元に残らないが記憶には残るであろう時間(体験)を購入しているという点。そういう意味では観劇は非常に時間単価の高い買い物だなと。
わたしゃ最近観に行く舞台のチケット代が軒並み1.2万円を超えていくのでもうディ○ニーの年パス買えてしまうよ☆って思ってしまって、本当に、なんか、舞台観に行くオタクはチケ代と他のものを比較し始めたら終わりだなと思いました。
オタクは冷静になってはいけない。
 
 
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*1:前に好きなラジオ番組を投票する企画があって、結果、アイドルの番組がぶっちぎりで1位獲ったら「組織票だから」みたいな感じで言われちゃってねぇ…。普通に番組として面白いのに悔しいなぁって思ったことがあった