ひといろ

舞台の感想とか推しの話とか

ドラマ感想文:25小时恋爱

「25小时恋爱」(英題:Sweet Games)見終わりました!!

1話約45分、全24話なので中国ドラマにしてはめちゃくちゃ見やすい長さ。総数30話以上になってくると本当見るのに結構な重い腰を上げなければいけないので(笑)
 
本作のストーリーは仕事に生きる主人公 安然(31歳)と主人公が借りたアパート?マンション?の大家で人気声優(どんな設定だよ)の言樾(25歳)の恋の物語。
 
 
威神Vのウィンウィンが出るということで放送開始を楽しみにしていました!
実は私、ウィンウィンを知る前にこのドラマのティザービジュアルを見て「なんて美しいティザーなんだ!!このドラマ見たいんだが!!」と思っていたのですが、その数カ月後に威神Vを知り、この俳優さんがメンバーであることを知ったんですよね。なので色んな意味で期待大だったわけです。
 
今のところ日本語字幕なしで、WeTVのアプリから見ることができます。
ただ残念ながらWeTVの方では1話・2話を除き現在すべてを見るためにはVIP登録が必要な状態。

wetv.vip

で す が

なぜか腾讯视频のYouTube公式チャンネルではまだ全話見れる状態になっています。
ただいつ見れなくなるかは分からないので視聴はお早めに~~。
※例のごとく削除対策で各話途中で音声が不自然な箇所があります。公式アカウントのはずなのにな…。

ちなみにYouTubeの公式チャンネルで上がってる方は自動翻訳で日本語が選択できます。

 

 
肖战が出演している「余生,请多指教」の時は配信開始時からすでに日本の会社が買い付けていてWeTVで見れなかったので、ジオブロックがないということは今のところ日本の配給会社の買い付けがされてないってことですね…。嬉しいやら悲しいやら。
 
 
<多分こんな人におすすめ>
・年上女性×年下男性の物語が好きな人
・少女マンガのようにキュンとしたい人
・恋愛に疲れたアラサー女性
・キャリアも恋も頑張りたい人
 
個人的満足度★★★★★(5)
→いや~~~~ときめいた。もう少女マンガ!
 主人公の安然と私が同じ年(の設定)ゆえに、分かる~!!!って共感する部分が多かったのも良かったなぁ。引越した先にイケメン年下男子がいる世界線どこですか????
 視聴前は「やだ…!ウィンウィンのキスシーンなんて見れない!!!」(※ヤンヤンペンです)って思っていて、アイドルの子がやるという色眼鏡をかけていた部分もあったのですが、実際にドラマを見てみると画面の中に存在するのはウィンウィンでもなく、董思成でもなく、「言樾」なのでもはや途中から「いけ!頑張れ言樾!」って超応援ちゃうくらい言樾として画面の中に存在しているのが良かったです。
 とにかく毎日の更新が楽しみで珍しく溜めることなく完走しました(じゃないとすぐにVIPに切り替わって見れなくなるという恐怖もあった笑)
 
※ちなみに今回、全話通して中文字幕でしか見ていないので正しく意味を汲み取れていない可能性があります。以降の文章に誤りがあった場合には申し訳ありません(ネタバレあり)。
如何せんスキマ時間で中国語の勉強はじめて2年ちょっとなんでね…
 
 
 
実は言樾は大学時代から安然を密かに想っていて、彼女がたまたま隣に引っ越してくるという思いがけない再会後に関係が進展していくという流れ。
中国、姐弟系のお話多い印象なんだけど年の差系流行ってるのかな?いや、日本でも最近女性が年上っていう設定結構あるからあまり国は関係ないか(笑)
 
最初は表面上素っ気なくしつつも安然をサポートする言樾、だんだん攻めの姿勢に入ってアプローチ頑張るところはすごく可愛いです。安然、実は別の声優のファンなんだけどそれに嫉妬する言樾もまた可愛い(リアルでされたらイラつきそうだけど )。

男として見てほしい言樾のこの可愛さたるや
安然は安然で過去の恋愛で傷ついて「恋より仕事に生きる!」って感じになっていて、「恋愛を諦めていた」んですね。

6話で言樾が安然に対して「你为什么不谈恋爱」って聞いたところ、すごくロマンチックなシーンだったものの、自分にも問われているようでつらかったな~~~~~~~~~。あ~~~~~~~(考えたくない色々)。
 
そんな傷ついた安然を癒やしていったのは言樾だったのですが、結ばれても仕事が多忙ですれ違ったり、トラブルに巻き込まれて破局の危機に面したり、交際は決して順調ではありませんでした。
特にお互いの両親から年の差について突っ込まれるところとかも、さすがに女性側が適齢期で6歳差じゃ言われちゃうよなーと。でも困難に直面するたびに二人の関係性が確固たるものとなっていく様子がまた良い…!!!
あとね何と言っても、プロポーズシーンが私の理想でめっちゃお気に入りなんです!
豪華なレストランで花束と一緒にプロポーズみたいな派手なことはせず、二人並んで歯磨きをしてる途中で指輪を彼女の指にはめてプロポーズするの!
(プロポーズの仕方にめちゃくちゃ悩んでいたのに結局めちゃくちゃ自然体のプロポーズをする言樾含めて好きなシーン)

それと目が不自由な子どもたちのために言樾が読み聞かせのボランティアとして訪問した時に、子どもたちと触れ合う言樾に安然が二人の未来を重ねて見ているように感じ取れたシーンがあったのですが、その描写がすごく自然で良いなって。
今の時代、「結婚」をゴールにしがちで結婚のために出会いを求めてお付き合いするってこともあるわけじゃないですか。それももちろん1つの在り方だと思いつつ、でも好きな人と自然と将来を考えられるっていうのはやっぱり幸せだなー良いなーって思ったんですよね。
 
あとこの作品、恋愛面だけでなく安然がずっと叶えたかった夢を実現するところまでがちゃんと描かれているのも良かった!!安然と仲間たちがどれだけこの夢のために頑張って来たのかというところも途中でしっかり描写されているので、言樾とのハッピーエンドだけに留まらない、まさしく大団円!ぶっちゃけ安然の夢が叶った方に泣けてしまった仕事人間です(笑)
 
でも実際自分が6歳下の子と付き合うってなった時、上手くいくものなのか?と思っちゃったんですけど、どうなんだろうなー。そもそも私の場合6歳も下の子を恋愛対象として見れない気がしてならないけど(笑)
安然と言樾が上手くいったのも、言樾が25歳とは思えぬ包容力があるタイプだったのと、安然も上手いこと彼に甘えられたからかなと思ったり…。
 
めっちゃ少女漫画だなーと思いつつ、大人になりきれない悩み多きアラサーには適度に現実的で適度にドラマティックでいい塩梅のドラマでした!
 
このドラマの配信タイミングと肖战のドラマ「骄阳伴我」(これも年上女性×年下男性)の配信開始が被ってしまって「骄阳伴我」は見終わる前にVIPになっちゃった😭
まぁ肖战のドラマならいつかは日本語字幕で入ってくるでしょうと期待して待っておきます。。。

ドラマ感想文:宮廷衛士の花嫁

久しぶりに、というかやっと1本ドラマ見終えました!
今回はU-NEXTで配信中の「宮廷衛士の花嫁」(原題:嘉南传、英題:Rebirth for You)です。全54話、中国ドラマ、安定の長さ(笑)
 
 
 
<多分こんな人におすすめ>
・強い絆で結ばれた物語が好きな人
・利発なお姫様が好きな人
・尽くしてくれる男性が好きな人
・困難を乗り越えてより一層固くなる絆を感じたい人
 
 
個人的満足度★★★★★(5)
好きです
 もう最高!!やはり尽くしてくれる男が最高!追う恋より追われる恋が大正解!!(やめなさい)
 にしても、なんで日本に輸入されるとピンクのゴテゴテタイトルロゴでキラキラ背景をつけられてしまうのか…中国版めっちゃビジュアル洗練されていておしゃれなのにね…(n回目)
 
 
日本語字幕版の配信が決定する前にYouTubeの英語字幕で見ていたのですが追いつかなくなって一旦視聴をやめた作品。
U-NEXTで日本語字幕版が配信されると知って諸手を挙げて喜んだのもつかの間、長いことドラマを集中して見れない期に入ってしまい、やっと見終わりました(最初はポイントレンタルで見てたのに気づいたらU-NEXTで見放題配信になってたよね…笑)。
 
とにかく強い女の子が好きな人は絶対好き。強い女と強い男の組み合わせは最強なのよ。
 
時代劇ではあるのですが、現代チックなポップな描写もあるので比較的軽い気持ちで見ることができる作品。若い人向け。
急に話飛ぶじゃん!と思うところはそこかしこにあるけれどストーリーもあまり中だるみがなくスムーズに見ることができました。
 
 
主人公である姜保寧を演じるのは元SNH48の鞠婧祎(ジュー・ジンイー)ちゃん、お相手の李謙を演じるのは曾舜晞(ツォン・シュンシー)くん。2人ともアイドル出身ということで納得のビジュル。実は鞠婧祎ちゃんの方が年上なんですね(あとから調べた)。
鞠婧祎ちゃんが可愛いことはもちろんのこと、作中、姜保寧の衣装がどれも素敵なので切実に写真集がほしくなります。陳情令とか山河令みたいに資料集出せば良いのに…。
 
 
実はこの作品、陳情令で江澄役で出演していた汪卓成くんが出ていることをきっかけに見始めたのですが、っまああああ本当に憎たらしい奴でして(笑)
それも彼の芝居の上手さゆえなんでしょうけど、本当にムカつく(笑)

 
 
以降、ネタバレ含む感想文です
 
 
 
まず言いたいことは、嫉妬は醜い(教訓)
 
中国ドラマあるあるかもしれないんですけど、この作品も例に漏れず嫉妬!策略!嫉妬!みたいな感じです。悪役たちが本当にしつこい、男も女も死ぬほどしつこい、いい加減諦めろの気持ち。
高妙容とか最後いい感じになったけど、なかなかに最後の最後まで保寧のこと振り回したから私個人としては全っ然許せてないんですけどね(笑)
なんで好きな人の幸せを願えないのか、なんで自分なら幸せにできると思えるのかって何度も何度も思ってしまって本当に見ながらイライラしてしまった(笑)
その反面、姜保寧と李謙のラブラブっぷりが最高です。主人公サイドのカップルたちがみんな良い子たちばかりでそれだけが癒やしだった…。
私個人としては慶安&冬至カップルがとっても可愛くてお気に入りでした。冬至が嫁ぐ日に門前で叩頭の礼をするシーンなんて本編より泣きそうになったもんね!!!
 
 
テーマは「身分差の恋」で作中にも色濃くそれが描写されてはいるんだけど、仇敵疑惑のある人物の娘と被害者息子の婚姻ということが明らかになってからは、それが2人の絆を揺るがすのでぶっちゃけ身分差よりもそっちの方が効いてたかなという印象です。
前半まで2人がラブラブだっただけに、後半の仲違いがあまりにもしんどすぎて「早く仲直りしてくれ!!!!」ってこっちが音を上げそうになりました。
 
とりあえずみんなハッピーエンドで良かったね!!って最後なんですけど、でも中国ドラマあるある「後半端折りすぎ」問題も結構あって、過去の因縁(結局保寧パパは無実だった)で関係がこじれた李謙パパと保寧の和解シーンは欲しかったなぁと思ったりしました。
 
 
 
にしても李謙、あまりにも超人の生命力すぎて常人ならきっと序盤で死んでたと思わざるを得ない(笑)
 
 
OSTはこちら↓

 

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ドラマ感想文:流星花園2018

NETFLIXで配信している流星花園2018」(原題:流星花园2018)を見ました!
これ、「花より男子(花男)」を原作としていて、2001年に台湾で放送された「流星花園」のリメイク版なんです。台湾って日本より先に花男ドラマ化してたんですよね。
1話45分、49話。さすが中国ドラマ、安定の長さよ…(笑)

 

画像引用:Weibo公式アカウント

メインビジュアル左から、道明寺司(ワン・ホーディー)、牧野つくし(シェン・ユエ)、花沢類(グアン・ホン)、美作あきら(リャン・ジンカン)、西門総二郎(ウー・シーザー)です。

みんな美しくてこの時点で目の保養ですよ。

ちなみに登場人物の名前は

道明寺司 →道明寺(ダオミン・スー)
牧野つくし→董杉菜(ドン・シャンツァイ)
花沢類  →花泽类(ホワズー・レイ)
美作あきら→冯美作(フォン・メイズォ)
西門総二郎→西门彦(シーメン・ヤン)

という感じでほぼ日本と同じ文字を使っています。さすが漢字圏の国同士。

 


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中国ドラマに慣れている皆さんはすでにお察しかと思いますが、本作も役者さんの声はすべて声優さんによる吹き替えです。
(※広大な土地を持つ中国では地域によって使う言葉の違いが大きいため、国内のドラマであっても、いわゆる標準語である普通話が話せるプロの声優さんが吹き替えを行うことが多いです)

 

<多分こんな人におすすめ>

花男シリーズが好きな人
・一途なアプローチにキュンとしたい人
・結ばれるまでのハラハラを味わいたい人

 

個人的満足度
★★★★☆(4.0)
→完全に49話いらなさすぎて48話をもう少しキレイにまとめてもらってそこで終わってたらもっと高評価だった!笑
 でも原作の花男の要素は残しつつ、新しいストーリーとして楽しめて大満足。
 あとキャストみんな顔がいい(大事)

 

もう放送から4年経ってるし、花男の展開を知っている方も多いと思うのでネタバレして書きますね!読みたくない人はここから先、すっ飛ばしてください!

あ、すっ飛ばす前に一言。

後半に出てくるバラの本数、よく覚えて中国でその数字がどんな意味を持つのか調べることを強くおすすめします。

 

 

 

 

これまで韓国・タイと花男のリメイクを見てきましたが中国が一番設定を変えてたんじゃないかな?ってくらい日本版や他の国のリメイクと大きな違いがありました(※台湾版はまだ見れていないので…ご容赦ください…)。

それがこれ!(あくまでドラマ版準拠の比較)

・いじめがない
・そもそも高校生ではなく大学生の設定
・つくしが言うほど貧乏ではない
・つくしに弟がいない
・道明寺がバカじゃない(バカじゃないがピュアではある)

 

そう、いじめがないんです。花男なのにいじめがない。

正直いじめのシーンは見ていて気持ちが良いものではないので、いじめのシーンがないのは精神的に楽でした(※陰口叩かれる程度はある)。

でも道明寺とつくしの関係って“庶民狩り”があって始まるのでは?と思う方も多いと思うのですが、そこは上手いことアレンジしているのでご安心を。

 

おそらく各国の花男の中で一番話数が多い*1ので、つくしと道明寺がくっついたと思ったら離れるし、なかなかもどかしいです。本当。まじ。視聴済みの皆さんは「いい加減、くっつけ!!!!!」って言いたくなってしまう人も多かったのでは?(笑)

あと、設定が大学生ゆえに結構ギリギリを攻めるシーンがあるので親の前で見るのは若干気まずいなと思うシーンが少しだけありました(結局ど健全で終わりましたけどね)。

 

 

さて、ここからが本題なんですが

彼ですよ、彼。

画像引用:Weibo公式アカウント


そう、レイ(花沢類)です。

 

タイ版を見終わった後は「まじでガウィン(西門)やばい」って言ってたんですけど、中国版は「マジでレイ(類)やばい」です。

レイのこと好きにならない奴いる?いねーよな!?です。

どの国のバージョンも花沢類って全女子の憧れみたいなところあると思うんですけど、中国版は韓国版と並ぶくらい私の中でダントツ花沢類が好きです。

 

レイ、他の国の花沢類と比べるとちょっと頼りなさげで、掴めなさが半端ないんですけど、シャンツァイ(つくし)への愛が半端ない。

スー(道明寺)を追いかけて1人でロンドンに行ったシャンツァイから電話が来ないからって心配になってロンドンまでかけつけてくれる男!!!!これぞピンチの時の花沢類!!!!他にも要所要所でシャンツァイを助けてくれるレイ!!!!!
※タイ版で外国に行くシーンがないのはコロナの影響で海外撮影が出来なかったからと見ている

正直、中国版はいじめがない分「ピンチの時の花沢類」感がちょっと弱いんだよなー、これじゃただの三角関係なのよ…と序盤は思いつつも後半すごく頑張るのでそれで許してしまった(許すとは)。

レイに関しては最後の最後まで「結局それは恋愛感情だったの?」「二人のアシストをするためだったの?」みたいなところがあったので、見ているこちら側も手のひらで踊らされている気分だったのですが、前者の方が個人的には好みなのでそう解釈しておこうと思います(笑)

 

あとね、西門さんですよ!!西門さん!!!!

画像引用:Weibo公式アカウント

優紀(小优/シャオヨウ)と結ばれないの日本版だけなんじゃない?ってくらい外国版はみんな西門さんと優紀ちゃんをハッピーエンドにしてくれるよね😭なんだい、みんなこの2人を幸せにしなくちゃいけないという使命感でも持ってんのか…?笑

最初「あ、この2人もダメなんか…」と思っていたらまさかの展開で万歳してしまった!でもこの2人のアレンジの仕方はタイ版がめっちゃ好きでした。中国版も良かったけど。(完全に余談だけどタイ版西門さんのメガネは中国版から来たのかなって思った。ぐっじょぶ)

 

 

長いけど話もそこまで重くないのでサラッと見れるので、ぜひ見てほしいドラマです。

直近で見たタイ版の花男は、道明寺とつくし自身が困難に立ち向かい自分の手で望む未来を手に入れたという感じが強く出ていたのに比べて、中国版は本人たちというよりも周りの人たちの協力のお陰で2人が幸せになったという描写が強いように思いました。これは「家族と友達を何よりも大事にする」と言われている国民性が出ていそうですね。

 

 

超余談

我が家はネトフリをTVで見ているのですが、リビングで見ていたらなぜか父も一緒に見ていてほぼ全話一緒に完走しました(笑)
そんな中で交わされた会話が上記のツイートなんですけど、やっぱり髪下ろしてた方が良いよね???私は髪下ろしてるスー(もといワン・ホーディーくん)の方が好きです。

 

 

OSTはこちら↓

 

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*1:台湾版は1stシーズンと2ndシーズン合わせたら54話になって最長

ドラマ感想文:山河令

噂の「山河令」(原題:山河令、英題:Word of Honor)を見ました!
英題の意味は「約束」ですね。原題・邦題の「山河令」よりも内容に踏み込んだダイレクトなタイトルじゃないか…!

 


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実は3月に配信開始した時に無料1話を見ていたのですが、他のドラマを優先していたのでGWにやっとこさ着手開始。

1話は「いやー設定分からんのだが???情報量多すぎない??」と、視聴を挫折しそうな気配を感じていたのですが2話以降から面白くて面白くてあっという間にU-NEXTのポイント使い切り翌月の付与まで我慢できず途中で課金&課金をしました(来月のポイントバック楽しみだなぁ~笑)。

1話45分だから気づいたら終わってます。まじで「秒で終わる」。

題材はそこそこ重い内容なんですが、序盤はちょっとクスッと笑えるようなやり取りもあって、コミカルなのも良かったです。そしてスピード感のあるアクションも多くて見応えがある。これぞ武侠モノ。

ただ中国の時代劇全般に言えることなんだけど、今回も登場人物が多すぎて名前と顔が一致せず、常に相関図片手に見たい作品でした(笑)

 

ちなみにシリーズの長さは中国の時代劇にしては良心的な36話。ここも見やすいポイントでした。50話とか60話が当たり前なので、話数が良心的なのは大変ありがたいと思いつつ、私の記憶力の問題なのか時々「あれ、急に話飛んだ?」と思うような展開の速さなのであと4話くらいあればいい塩梅だったのかなと思ったりもしました。

 

<多分こんな人におすすめ>

・美しいものが好きな人
・ミステリーが好きな人
漢詩が好きな人
・熱い男同士の絆の物語を求めている人

 

個人的満足度 ★★★★☆(4.7)
好きです(突然の告白)
  もうそれ以上の言葉がないし、言葉はいらない。見終わった後のロスが激しいんだけどどうしてくれよう…。
  そして常に画面が美しい。人も衣装も風景も美しい。特に衣装!!みんな衣装を見て!!!低予算ってなんだってくらい色々豪華。中国の低予算は日本から見ると全然低予算じゃない(笑)

 

 

これも陳情令と同じく“ブロマンス時代劇”なんですが、距離感近くてびっくりしたよ。

忘羨が何話かけて知己ムーブしたと思ってんだ!!!(前半は温客行からの一方的なムーブですけども…)

すでに6話の時点で距離感バグってたので、この先大丈夫か???って思ってたし、話が進んでもなおさら「知己とは????」と宇宙ネコの私がいた。
よくこれで検閲通ったな…笑(まぁ色々修正されているという噂だし、その後ブロマンスおよび現地のBL作品に関する環境が悪化したので後続作品全部規制されちゃったけど)

 

あ、「知己」っていうのは自分のことをよく知ってくれている人という意味です。
親友みたいなものだと思うのですが、陳情令や山河令を見るに「知己」って親友以上の関係性というか、運命を共にする相手くらいの存在ですよね。

 

周子舒と温客行の間に「恋愛要素」があるかと言われると、愛はあるけど恋ではない(※もはや恋を超えた運命共同体的な何か)ということになるので、やっぱり「知己」なんですよ。
「原作はBL小説である」ということを頭に入れて見てしまうと、どうしても「そういう風」にしか見れなくなってしまうんだけど…。

お国の事情で「ブロマンス」「知己」という描写になっているので、あまり「知己だからこそ良い」という持ち上げ方はしたくないのですが、それでもやっぱりこの絶妙な描写だからこそ心動かされる部分があるのも事実なんですよね。

そういう点では陳情令の忘羨の方が程よい距離感なので老若男女幅広く見やすい描写だなという気はします。

まぁ色々グダグダ言ってますが温周は逆にあの距離感が良いんですよ!!!!(力説)

 

引き合いに出してばかりで大変申し訳ないんですが陳情令の場合、最初に過去の出来事が出されて後から謎を究明していくパターンですが、山河令の場合は話が進むにつれて謎が解き明かされ、さらにまた深まるを繰り返すので、いつまでもハラハラドキドキ出来る展開が見応えあります。その代わりずっとソワソワして最後まで結末が分からないのが結構しんどくもあるのですが…(笑)

途中地獄だけど徐々に明るい方向へ向かっていけるパターンと、序盤はそんな素振りないのに進むにつれて地獄になっていくパターンどっちが良い?って感じです。山河令は圧倒的に後者です。

 

いやー、それにしても私の理解力がないのが悪いんだけど周子舒がどのタイミングで温客行を「知己」だと思ったんだろうね。
第9話で知己だと認めるセリフがあるんだけど、その直接のきっかけが自分にはイマイチ察しがついていない。
実際の描写を見てるとくっついたり離れたりしてケンカばっかしてるじゃんこの二人!!って思ったんだもん(笑)

 

そんな中でも18話・19話・20話・27話がてえてえの極み。
サブタイ一切見ずに見続けてたんですが27話のサブタイ何だったと思います???

「絶世の知己」

もう絆が深すぎて画面の前で思わず頭を抱えた。
ぱっと見は「師弟の不始末は師兄の責任である」という描写なんだけど(ネタバレになるので反転して見てください)、もうお互いがいないと生きていけないくらい互いが互いにとって大切な人なんだろうなってのが痛いくらい伝わってくるんだああああ!!!!

好きです(語彙力)

 

ここまで来ると「山河令」の原作「天涯客」を読みたくなるんだけど、繁体字版は絶版ということで現在は入手不可。
元々「山河令」自体が低予算で作られたこともあり、恐らくヒットの見込みがなかったということに加え、BL規制も厳しくなったが故なのかなとか思うのですが、そうなると復刊はほぼゼロの見込みでしょうね…。だから日本語訳なんて到底無理なんだろうなああああくやしいいいいい。
「改変されている」ということを聞くたび本来の温周がどう描かれてたのか気になって仕方がなくて仕事が手につかないよ!!!!

 

あとOP・EDの曲がめちゃくちゃ良いし全体的に劇伴が最高なのでそこも一緒に楽しんでほしい作品です。
検索すると歌詞を日本語訳しているサイトさんがいくつか出てくるので、ぜひ、そちらも、合わせて、ご覧ください。


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さて、ここから先は盛大なネタバレを含む感想文です。
良いかい?初見はネタバレせずに本編見るんだぞ!!!!!!!
(ここから先は書きたいことを書きたいように書いているのでまとまりは家出をしております。読みづらくてごめんなさいと先に謝っておきますよ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖を断つ

「ブロマンス」でしか描けないゆえに作中には色々暗喩した描写があるよなんて話を色々なところで目にしてはいたんですが、ここですよ、ここ。

これね、何話か忘れちゃったんだけどその後も周⼦舒が温客⾏の袖を切り落とすシーンがまたあるんですよね。

ちなみに中国で「断袖(だんしゅう)」は男色の別称なんですよ。

あとはお察しくださいね。

 

含蓄ある描写

陳情令は無責任な群衆の愚かさが強く描かれた作品だと思うんだけど、山河令の場合だと「鬼」といわれる敵側にも様々な境遇があり、実は「人間」の方が「鬼」なのではと思うような所業を見せるのが上手な作品だなと思いました。
中国時代劇はアクションとか恋愛要素の他にも色々含蓄があるのも見どころですよね。
特に山河令では漢詩が多用されているのですが、漢詩の知識があまりないので、これをきっかけに触れてみようかなと思いました。

 

周子舒について

大変失礼ながら最初の方、周子舒って変装も相まって主人公のわりにあまりパッとしないなという感じがしてたんです。なのに話が進むにつれて本来の明るさだったり優しさが戻って来たのが本当に良かったなと。これはみんなから慕われるタイプですわ…。
周子舒を演じた張哲瀚(チャン・ジャーハン)さんの繊細な演技が素晴らしかった!!逆に温客行は話が進むにつれ周子舒に甘えたり弱みを見せるようになるのがたまらん。

 

サブキャラについて

どのキャラも魅力的なんだけど一番私を泣かせたのは顧湘ちゃんですよ!!!!!多分みんなそうだと思うけど!!!!!
35話は言わずもがななんですが、沈慎に殺されると覚悟を決めた上で「自分の正体を曹蔚寧にバラさないでほしい」と泣きながら告げるシーンが強く印象に残っています。
曹蔚寧に対してはツンデレな態度を取りがちなのに、曹蔚寧をとても大切に思っている顧湘ちゃん…。どうして35話であんな展開になってしまったんだ。

あと個人的に蝎王が好きです。心の中でずっと「蝎ちゃん…🥺」って思いながら見てた(笑)
必死に愛を求めていたんだよなぁ。最初は悪い人だと思っていたし実際悪い人だし最後の最後まで「お前…!」って感じなんだけど、蝎王には蝎王の苦悩があって歪んではいたけれど心根はきっと優しい子だと思うのです。歪んではいるけれど。

 

闇と光

どなたかの感想ブログで「山河令の二人は出会う前からそれぞれ暗闇にいた」って言っていたのが印象的でした。この感想を読んで「だからこそ、35話・36話の『光』という表現が際立つのか…。」って気づけたんです。
どのサイトだったか忘れてしまってリンク貼れないのが悔やまれる…。

堕ちるところまで堕ちて最初から終わりを探していた中で出会い、互いを光だと思い、一緒に生きていきたいとまで思えるようになったことの美しさたるやですよ!!!!!
そこに美学を見出してしまうことは業が深いようにも思うけどな!!!!

周子舒が自分の組織に「天窗(てんそう)」と名付けたのも「光」と関係しているので「光」は本作の中でも大事な描写なんですよね。

 

最終話について

みんなのトラウマ「35話」を乗り越えて(これについては言いたいこと山ほどあるけどちょっとまとまらないので割愛)、最終話の件。

結局メリバ*1なんか!?って最初思ったんですが、一応ハピエンなんですかね、これ。

六合心法を使ったら片方は必ず死ぬ運命であるというからには温客行は一度死んでるはずなんです。
で、EDを挟んだあとの後日談で白髪になった温客行が復活した描写があると…。

これ最初は周子舒の夢オチなのでは!?なんて思ってしまったんですが、どうやらそうでもなさそう。でも温客行が出てきたところの周子舒は「まさか…」みたいな少し驚いた表情をしているようにも見えるので、温客行の復活は周子舒にとっても予想外だったのかなと私は解釈しています。

私個人の考察(というより予想)ですが、死者をも甦らせると言われている、作中でもキーアイテムになっていた「陰陽冊」がここで活用されたのでは?とも思うんですけどね。まぁあれだけファンタジーな世界観だから生き返ってもなんら不思議ではない(考察を放棄する人)。

でもこれだけ言って良い?

それまで温客行が谷に落ちたり、莫懐陽と刺し違えて瀕死の状態になったり、温客行が死にそうになった時に周子舒って温客行の手を取れなかったんですよ。
なのに六合心法で温客行の命が尽きた時はちゃんと手を取るんです。
ここ見た時に「今度はちゃんと温客行の手を取れたね!!!😭😭😭😭😭」ってなって「これは救いがあるぞ!」と解釈したので夢オチではないと思うのです。いや、そう思わせてほしい…(笑)

ちなみに、円盤にはアナザーエンディングも収録されているそうですよ。

 

裏の主人公

この「山河令」という物語の裏主人公は「葉白衣」なのだと思います。
じゃなかったら「山河令」なんてタイトルつかないと思うんですよ。山河令牌は葉白衣が持っているんですから…。

温客行が復活して武庫に来れたのは葉白衣のおかげなわけで、しかもその葉白衣自身が六合心法を会得したきっかけは容長青の犠牲があったわけで。二人と似たような境遇だったわけだ。

すべてはこの日のためだったのだな。
“少年の日はとどまらず また新たな少年は現れる”

って葉白衣自身も言ってましたからね。

27話で袂を分かったように見えたのに味方だったじゃんよ…。もう最終話「いえしぇんべえええええええ!!!!!!!」って思わずモニターの前で叫びそうだった。

 

 

 

今回配信サイトのレンタル形式で見ていたので、ちょっと感想文も曖昧な部分が多く申し訳ない。もう一度見返し出来ないのが悔やまれる…。
もうこれは円盤買うしかないかなと思っています。

陳情令のBOX買うのに悩んでいたのに山河令は今すぐにでもポチリたいくらい理性が崩壊しているので本当、山河令恐ろしい沼…(笑)

 

*1:メリーバッドエンド。ハッピーエンドともバッドエンドとも読み取れるエンディングのこと

ドラマ感想文:「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」

陳情令ですっかり中国ドラマにハマってしまい、アマプラを物色してた時に見つけた「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」(原題:香蜜沉沉烬如霜/英題:Ashes of Love)。

 

www.amazon.co.jp


www.youtube.com

 

知ってる役者はいないけど評価が高いし、「恋心を封印されたヒロイン」というところが気になり視聴しました。なんと全63話(笑)
休職中にどうしても見終わりたかったので5日間ぶっ通しで見ましたよ…。本当中国のドラマって1作品が鬼のように長いなwww

日本のドラマ基準でいくと15、16ヶ月分(約1年4ヶ月分)を一気見していることになるので、なかなかにヤバい(笑)

 

 

最初の数話は面白いけどテンションについていけないし、主人公の錦覓が共感性羞恥を呼び起こして「いや、これは無理かもしれん…」と思ったものの12話あたりから面白くなってきて一気に63話まで駆け抜けました。
何なんだろう、中国のドラマ、最初の掴みはイマイチなのに途中からバカみたいに面白く感じ始めるあの感じ。

ラストスパートは泣きっぱなしで目が痛かった(笑)

 

 

端的に言うと愛憎渦巻く壮大なファンタジー三角関係ドラマ。 

日本版主題歌がつくなら絶対藤田麻衣子さんが担当すると思っています。

 

<多分こんな人におすすめ>

・切ない恋愛ストーリーが好きな人
・現代劇よりファンタジー系の世界観が好きな人
・忍耐力が強い人(展開的な意味で)
・時間が有り余っている人(視聴し続けるという意味で)

 

個人的満足度 ★★★★☆(4.5)
→物語の根幹にケチつけてもしょうがないんだけど、どうしても「お、オマエええええ!」ってなったシーンがあったので4.5です(笑)別に嫌いじゃないけど。
 錦覓のキャラは結構好き嫌いが分かれると思う。苦手な人は苦手だと思うので、それが受け入れられるかが肝かな。

 

 

旭鳳も潤玉もベクトルが違いながらもそれぞれ良い男(でもあり悪い男でもある)だと思っているので、ぜひ視聴した方には「旭鳳」派か「潤玉」派か教えてほしいですね。

ちなみにキャラ名が日本版だと錦覓(きんべき)、旭鳳(きょくほう)、潤玉(じゅんぎょく)という日本語読みになってるんだけど、中国語読みだと錦覓(ジンミー)、旭鳳(シューフォン)、潤玉(ルンユー)になるので耳が良い人は若干混乱します。

思うんだけどわざわざ人名を日本語読みにしなくて良いよね?
中国語の発音って日本語のカタカナで表現するには難しい音とかあるけれど、無理に日本語読みするくらいならカナで中国語読みを振ってくれれば良いよ…と思ってしまう。

あと中国語と日本語字幕の違いでキュンポイントを挙げるとするなら、潤玉が「觅儿って呼んで良い?」って錦覓に聞くシーンね!!!!
あれ日本語字幕だと「(これまで錦覓殿って呼んでいたけど)錦覓って呼んで良い?」ってただ単に呼び捨てにして良いかと聞いている風に見えるんだけど、「-儿(ér)」という呼び方は親密な人(特に年下)に対して使う呼び方だそうで、あの時、実はかなり距離感を縮めて来たということになるわけですよ…ww
他に呼んでるのはお父さんと月下仙人くらいだもんね。

参照:【中国人の名前 vol.5】代表的なあだ名の付け方を紹介 | courage-blog

 

 

最初は大変失礼ながら旭鳳役の鄧倫(ダン・ルン)さんのお顔は私好みではなかったんだけど、旭鳳を好きになるほどカッコよく見えてきてしまって最終的には「なんて色っぽい男なんだ…」と思っちゃいました。まったく同い年だと思えん…。

とにかく錦覓見つめる目のお芝居が本当に良い!!!多分韓国ドラマ好きな人は好きなタイプの役者さんだと思いますよ。

まぁ、私は終始、潤玉役の羅雲熙(ロー・イゥンシ)*1さんのお顔の良さに目が釘付けでしたがね。
自分の面食い度合いに若干引いてしまうけれど、顔の良い人は男女ともに癒やしです。

あ、女性陣なら鎏英役の陳鈺琪(チェン・ユーチー)さんが素敵でした。
役柄的にも恋人には愛嬌がありつつ、自分の意思を強くもって戦う公主というのが私が大好きな女性像です!!!

 

ちなみに中国ドラマは基本的に吹き替えがデフォルトなんですが、この作品では錦覓、旭鳳、潤玉の3人は役者本人の声だそうです!!!
それを知らずに見てたから「潤玉の声が本当に優しくて好きだなぁ、でも別人の声なんだろうなぁ」と思ってたらまさかの!!ご本人!!
顔も優しげで声もあんなに柔らかい素敵なお声なんて…!!!(そっと天に向かって手を合わせる)

 

 

 

さて、ここから先はネタバレを含む感想文です。

 

 

*1:「レオ・ロー」ってお名前の方が一般的なんだろうか…?

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