自己紹介

そういえば過去の記事をいくつか非公開にした関係で自己紹介ページがなくなったので改めて!(とってもいまさら)

 

名前

Siki

 

出身地

東京

 

どんな人

2.5次元というか若手俳優というか演劇沼に生息している普通の会社員
(推しのためにひたすら働く社畜)

中学時代は軽音部でボーカル&キーボードを担当、
高校時代は演劇部で制作、照明、役者、
大学時代はアカペラサークルにいた
わりと人前に立つことが多かった人

極稀に演劇のワークショップとか行ったりしてるよ

 

趣味

実は「カメラ」写真撮るのが趣味。
最近観劇に全ステータスを振り切ってるけど、もともとの趣味は「カメラ」です。
相棒は「OLYMPUS OM-D E-M10」と「Nikon D5600」
風景写真が主。

あと旅行も趣味かもしれない(マイナーどころを攻める旅行)

 

好きなもの

・音楽
→聴くのも歌うのも好き。休日朝イチでヒトカラ行ってる。

・ダンス
→アイドルのカバーとかヒップホップとか。

・ファッション&メイク
→推しに出会って覚醒したけど、もともと洋服は好き。
 自分に似合うファッションを日々研究中。
 (基本的に人とかぶりたくないので特殊なデザインを開拓しがち)

・鶏肉
→唐揚げめっちゃ好き。何も考えなくてよければ毎日食べたい。
 あ、どうでも良いんですが卵焼きは出汁派です(砂糖はいらない)。

・辛いもの
→喉のためにも控えたいけど辛いものが好き。

・京都
→プライベートで年4回くらい通うこともある。
 最近地元のように歩くので同行者に引かれる。

 

演劇について

便宜上、「推し」という言葉を使っているけれどニュアンスとしては「特別応援している人(ご贔屓さん)」。

「推し」についてはこちらのエントリーをご参照ください。↓ 

hitoiro.hatenablog.com

ミュージカルから小劇場まで、気になるものを観に行きます。
でも時間もお金も有限なので、基本的には推しが出る作品優先。
もうちょい余裕があったら開拓したい。

  

演劇をやったきっかけ

もともと「声優」に憧れて、「お芝居やるならまずは演劇部だ!」という、ものすごく短絡的な考えで入部したのがきっかけ。
しんどくなって離れて今はやってないけど、色々話すと「本当に演劇が好きなんだね」と周りから言われるので多分めちゃくちゃ演劇が好き。

 

 

 

このブログはそんな私が推しのこととか、観劇記録とか、推し事に関することを自由気ままに書いていく場所です。

 

↓おすすめの劇団、役者、作品があったら箱に投げてほしい↓
熱いセールスをお待ちしてます。(なるべく色んなものに触れていたい)

その他、匿名で質問したい方なども下記の箱に投げてくだされ~

https://peing.net/ja/riiin_stage?event=0

 

現場がない間に刀ミュを観ました!

きっかけは、あの10日間連続の刀ミュ過去作無料配信。

本当はこれ、もっと前から書いていたのですが、なかなかまとまりきらずアップがこのタイミングになりました(笑)

 

実は刀ミュについては過去ニコ生でやっていた「阿津賀志山異聞(たしかトライアル)」と「三百年の子守唄」、源氏兄弟見たさで映像配信で買った「つはものどもがゆめのあと」のみ見た経験があったのですが、シリーズを通して観たことはなく。

周りの人も観ている人が多いし、おすすめもされていたのですが観ていなかったんですね。その無料配信で暇だしなぁと「葵咲本紀」を見ていたところ、

\やべぇ、理解できねぇ!!!!/

ってことがきっかけで改めてシリーズで見てみようと思った次第です。
刀ミュ好きな人、本当にごめんな!!!!こんなのがきっかけでごめんな!!


刀ミュに限らず、そもそも2.5次元というジャンル自体がどこか「原作を知っている前提」で進められることが多いという印象だし(あ、私自身は刀剣乱舞ユーザーですが)、シリーズが続けば続くほど過去作を観ていないと理解出来ない内容も含まれてくると思うんですね。

これはもうしょうがないかなって思うんですけど、個人的にはどのタイミングから観てもその作品として独立して楽しめると良いなと思っているんです。でもまぁ、刀ステしかり、過去作知らないと分からないなら見るしかないっしょ!ということでdアニメ契約しましたー。

 

感想としては「あ、楽しいわ」でした。

普段2部(ライブ)があったり、ファンサがあるような作品に行く機会があまりないので若干のカルチャーショックを受けつつ、そりゃ公演後のTLが喜々としたものになるなと…。

あと、カーテンコールまで徹底してキャラでいるのもすごいなと思いました。

これは沸いたぁ~!(よ●え)
軽率に夢女になってしまう…つらい…。
特に今剣がとても良い、素晴らしい。あれは癒し。


大変個人的な事情で申し訳ないのですが、正直なところミュージカルと銘打ってるものはどうしても「歌唱」を重視してしまうので、そこに不安要素があるものはどうしても観劇していて集中出来ないので避けている傾向があるんですね。

若手の人が多い作品はそこが自分の中でネックになっていてあまり積極的に観に行くこともなかったのですが、そうじゃなかった!!!

もちろん成長過程なのでこれからという人もいるだろうけど、公演重ねてからの成長率がすごい。あの成長率は若いキャストならではなのかなとも思ったりしました(もちろん本人の努力ありきだとは思いますが…)。
最新の公演になればなるほど、全体的なクオリティというかスキルも安定してきていて、成長が目に見えることがすごいなぁと思いました。


ストーリーについては分かりやすいし途中までは1作品完結型みたいな感じだったのでとっても観やすかったです。

元主と接触することによって生まれる葛藤だったり、刀ミュは「人」を通して刀剣男士たちが得るものっていうところに、とてもフォーカスした作風になっているのかなと思いました。刀ミュの刀剣男士たち、かなり積極的に人間に関わっていくなぁって思ったもん。

刀ステももちろん元主たちは出てくるし、そこで生まれる葛藤もあるんだけど、どちらかというと刀剣男士それぞれの逸話だったり「物語」にフォーカスしているような気がするんですよね。

そういう部分では原案を同じにしながら、テーマとしては近しいものを描きつつも違う色が出ているミュージカル、ストレートプレイ2作品とも見どころがあって、改めて「刀剣乱舞」というコンテンツの自由度の高さが魅力だなと思いました。


そして2部のライブの力は偉大!!!!

私は比較的カタルシスを抱えたまま劇場から出ても大丈夫なタイプなんですけど、ああいう2部でライブがあるタイプの作品は最終的に「めっちゃ楽しかったー!!」って気分で終えられるのが良い。
英語バリバリの歌を刀剣男士が歌うのはいかがなもんじゃい!と思うことはあれど、普通にかっこいいので許せてしまう(笑)

ちなみにここまで配信されている作品の曲の中で一番好きなのは「」です。
テンションがめっちゃ上がるし、キャラ(キャスト)のパフォーマンスも好き。あの好戦的な感じとか。

あと巴形と和泉守の「誰のモノでもない人生」。ジャジーな感じの曲調なのが良い。好き!

 

あと乱舞祭の時のカメラに抜かれた時のパフォーマンスが完璧すぎて

アイドルかよっ!!!!!」って思わずツッコみそうになってしまった(笑)

元アイドルオタクの血が騒ぐんですけど冷静に考えて彼らの職業は「役者」なんですよね、ホントすごいね役者って…。

あとキャラ演じながらライブできるのがすごいんですよ、本当に。感心しっぱなしでした。

 

あとさー、2部の衣装が素敵なんだよね。
もう出てたらごめんだけど、いつか衣装だけを集めたフルカラー本とか出してほしいと思いました。
第一、第二、第三ってどんどん衣装形態が変わっていくわけじゃないですか。
キャラクターごとのモチーフを落とし込んだデザインである上に、ダンスをする時に支障を来さない可動域を確保し、かつ短時間で脱衣しやすいようなつくりになってるのがすごいなと…。
個人的にメイクもウィッグも、ビジュアルまわりはミュが綺麗すぎて羨ましい限りです、はい…(お察しください)。

 


ちなみにdアニメ、1つの動画が大体25~30分区切りなので刀ミュをdアニメで見ようとすると7パートくらいに分かれます。
パートが切り替わるごとにプツっと動画が切れるので感情の流れが都度切れてしまうのが少し難点かなぁとも思いました。
まぁ、長時間ずっと眺めない分、「今はここからここまで」みたいに合間合間で見れるのは結構手軽かもしれません。

 

 

そして余談ですが、双騎は映像配信が安くなっていたのでDMMで先んじて買って見たのですが、もともと源氏が好きだったということを抜いても面白かったのであとからBlu-rayを買いました(ありがとうアニ○イトの誕生月クーポン)。

 

 

<おまけ>

最後に見ながらメモ書きしていたものの一部(出せる部分だけ)を抜粋してここに掲載しておきます(時系列バラバラ)。どこらへんの感想なのか分かるかな?笑

・ゲーム内BGM使うんだ!?

・ステを考えると平均が若い若い…

・大きい階段のセット、分割されてるけどあれ開いてる時袖結構占領しそうだなって思った(笑)

・暗転した時の電飾の青がとってもキレイ

・階段、まさかの4分割!?

・視認性上げるために白い酒(仮)なの笑う、カルピス?

・血糊どうやってるんだろう

・いきなり歌唱力で殴ってくる太田基裕~~!!!!(しかもこれを短期間で仕上げてきたもっくん…)

・子育てする刀剣男士が見れる脚本すごい、というかその発想がすごい

・やっぱりあおさくはみほとせ履修マストなんだけども、あらすじが出ない刀ミュにおいて、なかなかの賭けな気もする

・ラップはじめる源氏兄弟は初見結構インパクトあったのでは(笑)

・はああああああ髭切のアイメイクやっぱ好きいいいいい普段使いしたいいいいいい!!!!

・刀ミュってピンスポ使うこと多いよね

・2部でステージの組み換えが変わってる…だと!?

・私の中で源氏兄弟に対する信頼が厚い

・三浦くんと大平くんのカメラ抜かれる時の表情づくりがアイドル並み完璧

・あのブンブン回すやつの演出毎回いいよね

・なんという歴史人物のオールスターゲーム(笑)え??超胸アツじゃない??歴タメLIVEかな??

・これは若くないときついですね…(鍛えてるだろうけど)

・役者が太鼓を叩くコンテンツ…

 

 

やっぱ来世は顔の良いメンズに生まれ変わってステージでバリバリのパフォーマンスして黄色い声援を浴びたいもんですな!!!!!!!

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-品川プリンスホテルステラボール 8/16 ソワレ


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いやー!!!楽しかった!!!!!

 

ヒプマイについては初期の頃の楽曲を聴いてたぐらいで、キャラクターについてもなんとなくの知識のままに行ったんだけど、超楽しかった!!!!
(初心者にも分かる構成になっているのかを知りたくて、基本的に予習はあまりしていかないタイプです、ごめんなさい)

 

もともと音楽が好きなんだけど、舞台の楽曲もすごく自分の好みにマッチしてたなという感想。それゆえに、こんなにもコールが出来なくて辛いと思ったことはありませんでした…。コールあったら絶対楽しい曲ばっかりなんだもん…!
今回は客降りなしだったわけだけど、前回はあったんだっけ?あれで客降りあったら私死んでたと思う。

自分が深入りしていないジャンルなのであれなんですけど、キャラの再現度高くないですか??

 

個人的に全面的に演出が好きでした。

プロジェクションマッピング取り入れてる作品はこれまでも色々見てきたけど、まずステラのあの上手・下手の壁まで使って映してるのがすげええええ!ってなったし、照明演出もレーザー使ってて「THE ライブ!」って感じがして良い。

とにかくプロジェクションマッピングの使い方がすごい。

座席位置によっては見えないのはまぁしょうがないので正面でしっかり見たいね。

あと音楽重視の作品だからか、音響の低音ブースト効いてて身体にガンガン響くのが心地よいです。
逆を言うとスピーカー近くの人死にそうだろうなって気はしたんですけどね(笑)
音楽は席によって聞こえ方が大きく左右されるので、そういう意味でも席ガチャ大事な作品だなって気はする…。どこまでいっても席ガチャ。

 

ちなみにストーリーについては、多分ちゃんとキャラを知っている人が観たらしんどいところはあるのかもしれない。乱数とか乱数とか…。

そもそも観終わった後に「あー!!楽しかった!!」ってなってるのは最後のLIVEパートがあったからであって、おそらく本編だけで終わっていたら「おいおいここで終わるのかい…」ってドヨーンって気持ちで終わってた気しかしない。

最後にLIVEでぶち上がれたのは気持ちの面で楽だったなぁと思いました!
(普段からカタルシス強めの作品ばかり触れてるんだけど今は比較的明るい気持ちでいたいオタク)

 

 

<各キャラについて>

私があんステ見てないのもあるんだけど、推しめっちゃ踊るじゃーん!!
(あの衣装で踊るにはちょっと大変そうだなって思ったけど)
っていうか本当に幻太郎はまり役だなって思いました!!!!!元々ご本人が持っている雰囲気とか声質とか120%生きている…!!指先までぴーんとしてるの本当に良い。あとDon't Pass The Micの幻太郎の振り付け好きすぎるんだけど分かります???めっちゃ分かってほしい。

 

個人的に帝統が可愛かった。ステ見てより一層好きになるやつですわ。
パフォーマンスの時にすごく良い顔で客席に目線投げてくれているなぁって印象でした。あとラップもダンスもめちゃくちゃ上手い。すごい。

 

乱数は安定の可愛さですありがとうございました。
(足が細すぎてちょっと心配になったのはここだけの話)
あのキュルン♪ってしてる感じがとっても乱数。表情がガラリと変わるところのお芝居がとても良かったのでぜひ顔面アップで見てほしい。

 

独歩くんは出てきた時に社畜シンパシーを感じてしまった(笑)
ちなみに大千秋楽をニコ生で観てた時に最後のライブパートで抜かれた独歩がめちゃくちゃ独歩だったので円盤に入れてほしい。

 

先生は足がなげえええ!!!
2.5次元でやるにしては難しそうなキャラだなって思ってたんだけど何の違和感もない。
個人的に麻天狼のガオガオハンドサインを両手でやってる先生が可愛くて優勝でした。

 

一二三は全私がひれ伏した(荒木さんに対して)。
役の振り幅がすごいなー。外野からすると普段の荒木さんに一二三みたいな要素をあまり感じないのですごく新鮮だったし、客席への目線の配り方が素晴らしすぎて「うあああああ」ってなってた。

 

アサクサは本当に良い人たち過ぎてみんな好き!
最終的に観ている人たちみんなアサクサ推しになるんですよ!!!あれは!!!(力説)
あとダンスの振り付けがすごく楽しいなぁって思った。
今年はお祭りがなくなってしまったので日本の夏を感じるアサクサの楽曲は日本人の魂を揺さぶる感じがして大変良きでした。結論アサクサ好き!ってなる。
ちなみに、アサクサの楽曲は円盤特典でつけてくれるんですよね???

 

 

 

個人的に観終わったあとの余韻が完全にミラステと同じ。
正直推しが出ていなければあまり触れないジャンルだったから、推しきっかけでこんなに楽しい作品観れてよかった~満足~っていう充足感がすごい。
役者で追ってることのメリットというか楽しいところってこういう作品との出会いだなぁと改めて思いました。

来年3月の再演も今から楽しみ!
その頃はマウスシールドもフェイスシールドもない状態で観れたら良いな。
(大千秋楽の最後の最後、シールド外してキャストが出てきてくれた時に乱数役の世古口くんがマスクしてないから後ろ向いて喋るね!って言った時にものすごく切なくなってちょっと泣きそうになったので…)

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ちなみに配布されたフェイスシールドは
オリジナルデザインでした

 

でもぶっちゃけ1席空きは思っていた以上に快適だから座席に関してはこれ以上慣れすぎると元に戻れないなって気がしなくもない(笑)

バクステ!3rd stage.

バクステ!3rd stage.@赤坂RED/THEATER 8/8 マチネ


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4月、「この頃には舞台が観れるようになっていますように」と願いを込めて入金したバクステ!のチケット。

We!プレに入っていまして、納谷くんの出演情報をたまたま目にし、「バクステ」という単語にひかれ、調べたら私好みの内容だったというそれだけの理由でとったチケットでした。

観終わった今、こんなご時世ではありますが本当に、本当に、この作品を観ることができて良かったと思っています。

久々に笑って、ジーンとして、「やっぱり演劇って良いな」と心の底から思えるような作品でした。

 

 

とある公演の3日前から本番初日のスタッフルームを描いた本作。

結構舞台用語(比較的分かりやすいもの)が使われているのですが、ちゃんと途中途中で説明を挟んでいるのもすごく良かったです。

そしてテンポの良さたるや!!!久しぶりに「あれ?もう終わっちゃったの??」と2時間弱の舞台が体感1時間ちょっとに感じるくらいでした。

 

お金をもらってやっているプロの方々とは比べ物にならないのですが、自分自身、高校で演劇をやっていた身としてあの雰囲気とか初日3日前のバタつきとか会話とか、とても懐かしいなぁと思いながら観ていました。

そうです、仕込みのしわ寄せは大体照明に来るんです(シュートが終わらない)

(役者志望で演劇部に入り、オーディションに落ちて最初に任された仕事が照明で、卒業する頃にはすっかり裏方が好きになっていた人間です。人数が少なかったので制作も兼任していました 笑)

個人的に蓄光テープのくだりで、予め蓄光テープを切ったものをシート上に用意しておいたものが出てきて「うわああああ懐かしい!!!!本番近くになるとひたすら量産した蓄光!!!!!」ってなりました(ツッコミどころはそこではない)。

 

 

そしてなんと言っても魅力的な登場人物たち!

どの人も非常に魅力的なんですけど私個人としては西ノ園さん演じる舞監の毛利さんが好きで好きで。こういう人のもとでお仕事がしたいなって思いました(体質的にお酒が駄目なのであの飲みの文化どうにかならんのか…と思わなくはないですが 笑)。

あと髙橋さん演じる音響助手のミルキーと阿部さん演じる役者の豊。この2人は本当に最後に私の心を掻っ攫っていきましたね(笑)
わりと最後の方まで「こ、こいつ~~~!!!!」って思うようなタイプの子だったんですけど最後にはとても愛しい子たちになっていました。

出てくる全員が本当に愛しい。

 

そんな登場人物たちが舞台上で生き生きとしているので、どのシーンも印象的でこうして書きながらも「あぁ、あのシーンめっちゃ笑ったなぁ」とか「あのシーン胸アツだったなぁ」とか思うのですが、やっぱり触れなければいけないのは一番最後のシーン。

急逝した恋人を一人で静かに弔う、上坂くんのシーン。

セリフが一言もないのに、納谷くん演じる制作助手の上坂くんの想いが、気持ちのこみ上がりがものすごく伝わってきて心を打たれました。

恋人が急逝して初七日なんて、気持ちの整理も何もついていないと思うんですよ。それでも仕事場ではそんな素振りを見せず初日の幕が上がるまでひたすら目の前の仕事に打ち込んで、ほっと一息ついた時にやっと泣けたのかな。

あの初日祝いで差し入れされたであろう楽屋見舞いの箱の上に彼女から貰ったネクタイをかけて、余ったお弁当を並べてビールあけて向き合っている姿がどこか精進落としのようで、一層切なくなりました。

 

もうほかにも色々!色々書きたいことはあるんです!あるんですがまとまらんのでもう気になった人はDVD予約してください!!!(なんというダイマ)

あ、あとこの作品、演劇だけじゃなくて「仕事観」にも通じると思うので社会人におすすめしたい作品でもあります。

「お金をもらって仕事をする」ということ、自分も一社会人としてお客様や会社に対してそういった姿勢で仕事出来ているんだろうかって猛省したし、勉強のためだからとお金をもらわず個人的に引き受けたものもあってちょっとギクってなったし…(だからといって現段階でお金を貰おうとは思わないんだけども)。

 

shop-ep.net

~舞台裏にも「スタッフ」という、演劇人がいる。~というキャッチコピーのとおり、演劇は観客から見える部分以外にも多くの人が携わっていて、その一人ひとりの力があって公演ができるんですよね。

今は「密」になれませんが、そんな多くの人が携わって「密」になりながら作品を作っていくのが演劇の難しさでもあり、楽しさでもあり、醍醐味だと思っています。

私がまた演劇に携わる時に役者と裏方どっちやりたい?って聞かれたら多分「裏方」って言うんじゃないかな。裏方、楽しいですから。あー、また演劇やりたいなー!!!


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これは部活で使ってた用語集の一部

エリスポに「エリー」という愛称をつけていました(笑)

科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶

科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶品川プリンスホテル ステラボール 7/26マチネ


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とにかく千秋楽まで何事もなく無事に終えられたこと、何よりでした。
実はTwitterで通知が来るたびにビクビクしてた私…(笑)

 

今回は「科白劇」ということで「科=しぐさ」「白=せりふ」で表現するお芝居でした。
発表があった当初は朗読劇的な雰囲気になるんだろうかと思っていたら、まぁいつもどおりの「刀ステ」!!

初登場のキャラクターもみんな再現度が高いし、「本当にこれを2週間弱で??いつも1ヶ月くらい稽古があって仕上げるものを2週間弱でここまで仕上げたのか!?」ってちょっとびっくりするくらい。

厳密に言うといつもどおりなことはあまりなくて、接触を限りなく減らした演出、OP・EDの歌唱・ダンスなし、マウスシールド着用…とかなり制限があるものでした。
でもあの刀ステの雰囲気はそのままに、今この時だからこそやれるものを届けてくださったのだということを強く感じました。

そして講談師を“特殊な刀装”という設定で組み込んで、戦闘のシーンを講談で盛り上げるというものもすごく新鮮でした。でもそれがとても刀剣乱舞という作品の世界観とマッチしていて、作り手側は本来の刀ステ演出が出来ないことに悔しい気持ちがあるのだろうと思いつつ、こんな状況だからこそ生まれた演出を観ることが出来たのは、イチ観客としてはとても演劇の可能性を感じるものでした。

 

本当はこの改変の物語について色々書こうと思ってはいたのですが、今回は純粋に作品としての感想を書くのが難しいので、書きたいと思ったところだけピックアップして書くことにします。

 

 

今回、観客側の感染拡大防止策はもちろんのこと、舞台上の演者もマウスシールドをした上でソーシャルディスタンスを守った演出になっていました。

今公演をやっているどの作品も「密」にならないよう気を配ってはいるだろうけど、あそこまで徹底して演者同士の距離を取っている作品はあるのだろうか…と思ってしまうほどです。

立ち位置も舞台セットの上段・中段・下段を使い、演者同士の距離を取る、対面での芝居を避ける。

そして映像だと分かりづらいのですが、出捌けも極力袖を分けてしており徹底的に接触を避けた導線が引かれていました。

刀ステ名物の「殺陣」も演者同士の接触を避けるため基本的にはバックのスクリーンに遡行軍を映し、それぞれ刀剣男士が一人で立ち回りをする。
ちなみにこの戦闘シーン、いつもより照明演出が強くて、サスを効果的に使うことで躍動感を出していたのだろうと思います。

本当にこのサスがめっちゃくちゃ!!!キレイでして!!!ぜひ引きの映像で見ていただきたい!!!!(いつものごとく照明への熱い思い)

※ちなみに「サス=サスペンションライト」のことで舞台上にあるバトンと呼ばれる装置に吊られている照明のことです。

 

「今はこういう演出じゃないと安全性を確保してできない」は、裏を返せば「今だからこそ見れる演出」でもあるわけです。

そういう意味では冒頭で書いたとおり「これはこれで作品として面白いな」と思ってしまったのですが、コロナ以前の作品の映像を見ていると「密」だからこそ生まれたものがあり、言葉だけでは表現しきれない、身体の接触から生まれる芝居もあるので、そういうものがどうしても表現として難しくなるのは心苦しいなとも思ってしまう自分もいます。

 

公式から出ている稽古から開幕までのドキュメンタリー映像はこちら。


【ドキュメンタリー】科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶 ※“綺伝 いくさ世の徒花”に取り消し線入る

 

そして歌仙役の和田琢磨さんはじめ、演者の皆さんの大千秋楽カーテンコールでのお話。

特に和田琢磨さんについては、今まであんなにも言葉を詰まらせながらお話しされる姿を見たことがなかったので、最後の挨拶にとても心打たれました。

ラジオでも和田琢磨さんが仰っていたのですが、今回メインに同年代のキャストもいなければ出演回数重ねたキャストも少ないんですよね。その上、2週間弱という短期間で仕上げなければいけない、常に感染に気をつけなければいけない、そんな公演の座長という重責たるや…。

本当に「お疲れさまでした」の一言に尽きる。

 

おまけのオタクの叫び

山姥切長義~!!!!!私はこういう長義が観たかったんだ~!!

「右の頬を殴られたら…?」のくだりとか、脚を組んで椅子に座る姿とか、THE 長義!!!!

ガッツリ戦う長義が見れて嬉しかった。あと歌仙が敵に押されている時に颯爽と駆けつけ「遅れてすまない!」と助太刀する姿のかっこよさたるや!!!!!!

正直慈伝の長義くんはコンプレックスの塊だったしコミュニケーションも上手く取れていなかったから、改変で難なく部隊のみんなとコミュニケーションを取れていてびっくりしたのはここだけの話(笑)

梅津くん、4月も5月も出演する作品が中止になっていてツイートでも目に見えるほど落ち込んでいたので外野ながら心配していたのですが生き生きと芝居しているのが見れて私は安心したよ!!!!(お前は梅津の何なんだ)



歌仙さんについては、ここまで感情を表に出す歌仙さんを初めて見たなと思いました。
今までの歌仙さん、人見知りゆえの不器用さもありましたが、わりと他の仲間たちを諭したりする役割をしていたことが多かったと思うんです。
でも忠興様、ガラシャ様のそばで温かく見守り「三斎様」「玉様」と呼ぶ姿は本当に元主とその奥方を愛していたのだなと。

ゆえにガラシャ様の最期のシーン、あんなにつらい叫びを上げながら斬り合うところも、涙しながら自分の袖で刀を拭うところも言葉を選ばず言うのであれば「歌仙らしくない」のかもしれないのですが、初めて歌仙さんの中心の部分を垣間見た気がしました。

個人的お気に入りシーンは「無作法者がぁ!!!」で刀を振り下ろすところです。

私の初期刀なんですがこの刀ステでより歌仙さんのことが好きになったし、久しぶりに自本丸に帰還しました(笑)

 

ガラシャ様、思わずステラボールに大劇場の大階段の幻影が見えた。

七海ひろきさん、宝塚退団後初めて女性役としての出演、かつ刀ステ初の女性キャストという役どころだったということで色々大変なこともあったのかもしれないと思うのですが本当に本当に素晴らしくて。
華がある人ってああいう人のことを言うんだなということを強く感じました。

もう何よりも立ち姿が美しいんですよ。出演者の中で唯一の女性というところの話ではなく、本当に姿勢が良いし立っている姿に自信が満ち溢れていて…。あまり性別で括るのはナンセンスだと思ってはいるのですが、屈強な男たちの中で埋もれることのない、女性ゆえの力強さを感じるガラシャでした。

 

ここに書いていないキャラクターもどれも本当に魅力的で、今回のメンバーで「綺伝」を観れる日が来ることがとても楽しみです。

 

 

この先どうなるんだろうと絶望していた4月、5月。
手探りながらなんとなく兆しが見えてきた6月。
細心の注意払いながらも徐々に動き出した7月。

 

灯火を消さないでいてくれてありがとう。

4ヶ月ぶりの推しの現場でした

先日約4ヶ月ぶりに推しの生のお芝居を観てきました。

やっと、やっとこの日が来たよ!!!!!

最後に観た舞台が3月の推し主演の舞台だったから、再開もまた推しの舞台で始められることが何よりも嬉しかったです。

 

正直色々不安はありました。

日々増え続ける感染者数とクラスターが発生してしまったこと。
どんなに対策をしていても100%大丈夫・安全とは言えないこと。
この時期に本当に観に行って良いものなのかということ。

 

そして舞台での観劇がすっぽり抜けてしまったこの4ヶ月で「今までのように舞台を観ることが出来るのか」ということが一番自分の中で不安の種でした。

 

 

「演劇はやっぱり生で観るのが良いよね!」というのは自分でもよく分かっているつもりなのですが、如何せんこの自粛期間オンラインでしか観れなかったこと、そして案外順応性が良くてオンラインの観劇に慣れ始めてしまったがゆえに、生の観劇の感覚を取り戻せるのだろうかという不安…。

こういう状況だから緊張感を持って劇場に行かなければいけないし、今までみたいにただ心を空っぽにして日々の癒やしのために気軽に劇場に行くこともできない。

何もかもが今までと違うから、今までと違ってしまうということを感じるのがちょっと怖かったのかもしれません。

 

 

それでも実際にお芝居が始まれば、オンラインでは感じることが難しかった空間の奥行きとか、身体にまで響く音響とか、吸い込まれそうになるような暗転とか、「あぁ、劇場だなぁ。劇場でお芝居観てるんだなぁ。」という実感がじわじわと自分の中で湧いてくるのが分かりました。

 

座席の関係で推しがちょっと見切れる位置だったからお芝居している姿をずっと観ることが出来なかったのは少し残念だったけど、時折見えた表情に「あ、推し目の前にいるな」と感じることができて幸せでした。

「あれ、なんか今までとちょっとお芝居のテイストが違うかもしれない…」なんてことも感じて、より一層推しのお芝居が好きだなって強く思った!!推しのお芝居サイコー!!!Fooooo!!!!!!!
思わず「あ、これは手紙書かねば!!」って思ったので自分の中でめっちゃ響いた模様(手紙は衝動で書くタイプの人間)

 

お話の内容的にはハッピーな感じというよりはとても考えさせられるような内容だったんだけど、本当に贅沢な時間だったなぁと思いました。

 

本当にね、観劇って贅沢。

今までも劇場で観劇することは日々の楽しみだったんだけど、どこか「当たり前」になっていて、この状況下になって初めて幕が上がることは奇跡の積み重ねだし、そこに自分がいれることも奇跡で贅沢なことなんだなと思いました。

 

あと久しぶりの推しの現場だからって2週間くらい前から肌や髪の手入れをより一層丁寧にやってたんですよ。
推しのこと考えながらそうやって準備する時間ってしばらくなかったから「こういう時間含めて好きだったんだな」ということにも気づきました。

 

これから先がどうなるかまだまだ分からないけれど、推しもみんなも健やかでいられますように。そんなことを願うことしかできません。

 

あ、余談ですがものすごい暑い日に観劇したんですけどマスクをしていると普段以上に汗をかくし体温も上がります。
私の場合、人が少ない日陰でマスク外してしばらく涼んで、手持ちの扇子で扇いで汗が引くまでしばらく待ちました。ギリギリで劇場についたりダッシュして来たら平熱高い人は検温で引っかかる可能性があるのでちょっと涼む時間があると良いかと思います。

夏場のマスク本当に地獄!!!!!!

 

 

↓何かあればマシュマロへ↓

(夏場のマスク着用にも耐えられるメイク方法とか教えてほしい)

marshmallow-qa.com

2020年上半期の振り返り

今年も一応やります!!!上半期の振り返り(振り返るものがあるのだろうか…)

 

<1月>

舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志士たち

<2月>

「27 -7ORDER-」

<3月>

オフィス上の空プロデュース「共骨」

十二夜

<4月>

※ネット演劇「マトリョーシカの微笑」

<5月>

※ネット演劇「刑事×刑事」

<6月>
本多劇場PRESENTS「DISTANCE」(6/2、6/6)

※ACALINO TOKYO「演劇の街をつくった男」

※Online♡Reading「百合と薔薇」vol.1

※朗読劇「僕とあいつの関ヶ原」「俺とおまえの夏の陣」

 

お察しのとおり「※」はオンラインで観たものです。

 

いやまぁ、この状況下で観れたものがあるだけ幸せかな、うん。

自ら傷を抉りに行きますが記録として「観に行くはずだった」作品も書き出します。

 

3月:十二夜(中止で観れなかった2公演)

4月:ミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計

    舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~

5月:極上文學 第15弾 『桜の森の満開の下』~罪~

    舞台「インディゴの夜

   『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2- *
6月:ミュージカル『EDGES-エッジズ-』

*ヒプステは8月にリスケして上演決定したね

 

いや、全然観れてないわ

よし2020年の歴史改変をしよう(歴史修正主義者)

 

正直何も考えずに楽しめたの1月の刀ステくらいで、2月の「27」から雲行きが怪しくなって、3月は楽しみにしていた現場だったのに緊張で純粋に楽しむのが厳しかった。「やれる??大丈夫??」みたいな気持ちと常に隣り合わせでした。

それにプラスして演劇やエンタメに対する世間からの冷たい言葉に勝手に傷ついて一人でしんどくなっていたこともあり、3月、4月はかなりつらかったのが正直なところです(若白髪が増えたのもちょうどこの時期 笑)。

 

そんな中、明らかに自分のターニングポイントになったなと思うのは、#Shows at Homeで「民衆の歌」がアップされた時でした。聴いていてボロボロと涙が出てきて、そこで気持ちが楽になったというか、とにかく「あ、落ち込んでても仕方ないな」って思えるようになったというか…。歌声だけでこんなに勇気をもらえるんだ、すごいなと改めて音楽やミュージカルの力を感じた瞬間でもありました。

 

それからは現場に行けない日々が続くものの、リモート演劇を観たり過去の円盤を見直したり、無料配信してくれている作品を観たりという日々でした。

途中で推しが配信をやってくれて元気にしている姿が直接見れたのも良かったな。
SNSがまめなタイプで毎日丁寧にツイートなりブログなりアップしてくれているので生存確認はできているものの、生配信で元気にしている姿を見ることができるのはやっぱり安心しますね。

前に配信に対して“いや私、大して推しのプライベートには興味ないんだな”とか言っていたものの、思い返せば我々を元気づけるような言葉をかけてくれる推しが本当に癒やしだったし「優しい人だなぁ、大好きだなぁ」と改めて思いました(唐突なノロケ)。

普段なら週末の観劇を楽しみに仕事を頑張っていたのに、楽しみがないまま仕事だけ頑張らなくちゃいけない時期が続いていたから正直推しの配信に救われた!!

 

最近徐々に再開の兆しが見えてきて、すでに7月・8月とチケットを手にしてはいるのですが、「複数公演に申し込むモチベーションが落ちているな」というのを感じています。

待ちに待った現場なのにね。
配信よりも「生が一番」であることは知っているはずなのにね。

やっぱりまだ完全に安心できるような状況ではないから、極力劇場に行く機会を最小限にして、現地1回+配信にしようかなという気持ちになっている自分がいます。

前だったら「とりあえず1公演は確保した、さぁ次はどこ確保しようかな」って躍起になっていたのに、今回は「まぁ1公演取れたからこれで良いかな」って気持ちになっちゃうの。

おそらくいくつか配信で観てきて「配信で観ても大丈夫だな」というのが自分の中でできたからなのかもしれません。
そんな気持ちもまた劇場に通うようになれば「やっぱ何度でも劇場で観たいわ!!」ってなるのかな。そうなれたら良いな…。

 

でも、「大丈夫な配信」と「そうでない配信」があって、これについては今度まとめて書こうと思っているのですが、とりあえず言いたいのは【配信機材の良し悪しは如実に集中力に影響する】ということと【自宅で保てる集中力は長くて1時間】ということ。
あとフルリモート(演者が誰も空間を共有せずにいるパターン)と、距離を保ちながらも同じ空間で芝居をするのは結構差が出るなということ。

観客も演者も初めてのことだから違和感を覚えているだけかもしれないけれど、少なくとも私は演者同士がちゃんと空間を共有して芝居をしているものの方が「あ、良いな」と感じることが多いように思いました。

 

しばらくは客席50%以下(+配信)または無観客配信という上演形態になると思うし、演者同士のリスクもあるだろうから朗読劇が中心になったり一人芝居をしたり演出上でも色々変更が出てくるのだろうと思います。

「元通り」を望んではいるけれど、そうも言っていられないのなら上手く折り合いをつけて順応してできるものを楽しむしかない。

何度も言うけど「生で観るのが一番」なのは自分の中で変わらずある気持ちです。でもこういう状況下だからこそ配信も積極的に活用していきたいなと思いました。

別に慈善事業じゃないしクオリティが保証されなさそうだなぁとか、これにこの金額はちょっとなぁと思うものに対して無理してお金を出すつもりは毛頭ないのですが、それでも今回の件で業界が受けた損失は莫大だと思います。今必死で生き残り方を探っているものに対しては私も積極的に取り入れて少しでも応援できたらいいな、と思うのでした!

【2.5次元舞台へようこそ ミュージカル『テニスの王子様』から『刀剣乱舞』へ】を読んで

自粛期間に持て余した時間のほとんどを配信や円盤再生に費やしていたのですが、色々なクラファンが立ち上がる中で改めてこのジャンル・業界のことが知りたいなと思い読んだのがこの本。
(あ、これは収益構造とかが書かれている本ではないです。)

 

www.seikaisha.co.jp

 

2.5次元舞台については、テニミュ1st不動峰戦の映像を友人が貸してくれた時から見知っていて、そこから「2.5次元」と呼ばれる舞台を初めて観に行ったのが「ミュージカル 黒執事」でした。

詳しくはこちらの回顧録をご参照ください。

 

hitoiro.hatenablog.com

 
てなわけで早速この本を読んだのですが、これまでの「2.5次元ジャンル」を体系的に分かりやすくまとめられていて、入門書としてはぴったりだなと思いました。
特定ジャンルしか観に行かない人には2.5次元ジャンルを代表するような作品を横断的に勉強できるのもグッドポイント。

そして「聞いたことはあるけれどまだ踏み出せていない」という人に対しては、2.5次元ジャンルの作品にどういった魅力や特長があるのか、最初に観るのにおすすめあ作品まで記載されているので導入にちょうど良いと思います。

さらにこの本には作品作りに携わるプロデューサー、演出家、役者などの過去のインタビューから抜粋した内容も盛り込まれており、作り手側から見た2.5次元ジャンルについても知ることが出来ます。

(ちなみに私は過去買い逃していた「ユリイカ」や「美術手帖」の2.5次元特集も、この本をきっかけに買いました。)

 

個人的に刀ミュ中国公演の遠征記が非常に興味深く…(笑)
海外遠征をしたことがない人間なので、その行動力の凄さというか、オタク同士の情報網の強さというか…同じ趣味を持つ者たちの結束ってすごく心強いんだなと感心しながら読んでしまいました。

 

そして著者であるおーちようこさんが「おわりに」の項目で以下のように述べています。

新しい観客を劇場に呼び、経済的貢献を生み、才能を見い出しながら、よりいっそう拡大、研鑽されていく――2.5次元舞台は、変化し続ける「実験場」だと思います。

 

自分はそこまでたくさんの2.5次元作品を観たことがあるわけではないのですが、なんとなくこの「実験場」という感覚に共感しました。

 

さて、以下は私個人の所感です。ということを前提に読んでください。

 

2.5次元ジャンルは他の演劇ジャンルからすると「なんかよく分かんないけど若い人がこぞって観に行っているやつ」みたいな印象を持っている方もいるかと思います。たしかに作品数が多ければ多いほどピンもキリもあると思うんです(これはもちろん2.5次元に限らずですが…)。

役者も若手が中心になるので成長過程を見守る部分もなきにしもあらずなのですが、それでも今まで演劇を観に行かなかった、劇場に行く機会がなかった人をこれだけ惹きつけ大きなコンテンツとなってきたことは、演劇業界にとってもかなりインパクトのあることだと思っています。

 

ちなみに2.5次元ジャンルに関してはぴあ総研が2018年に市場調査をしておりまして…

corporate.pia.jp

公表されているデータをもとに、素人ながらこんなグラフを作ってみました。
スペースの都合上すべてを書くことが出来なかったのですが、人気シリーズ作品の初演上演年もグラフの中に入れて「あー、あの頃かー」というのが分かりやすいようにしてみましたよ!

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上演されるタイトル数も年々増えているのですが、とにかく伸び方がすごい。

まぁ、制作側が「需要あり」と見込んで次から次へと乱立させてるという捉え方が出来なくもないけども…。

※ちなみにこの調査における2.5次元ジャンルには宝塚歌劇新橋演舞場大阪松竹座といった大劇場で上演された作品も含まれています。

 

最近では上演作品数が増え、連日満員御礼の人気作品については大千秋楽にライブ配信(ライブビューイング)を導入するといった動きも出てきています。

業界のことは何も知らない私の個人的な考えなのですが、この「配信(ライブビューイング)」というのが2.5次元ジャンルの発展にプラスの影響を与えているのでは?と。

チケット代が映画に比べてかなり高い演劇業界ですが、若い世代を中心に人気がある2.5次元ジャンルにおいては、現地よりも比較的安価で、お試し感覚に近い状態で見ることが出来る環境があることが大きいのでは?と考えています。
(あと遠方に住んでいる人も東京や大阪といった大都市圏に出なくても映画館で観る機会を得られるのも大きいかな?)

映像化されない演劇作品も数多くある中で、2.5次元ジャンルの作品は「映像配信」や「DVD化」に比較的積極的な印象。無料配信や定額サイトでの配信等、気軽に触れられることで「観劇に対する間口を広げた」のではないかと思っています。
(そして映像化されていると既存ファンも新規ファンに対して「布教」しやすい。これがとにかく大きい。知人との貸し借りもしやすい。)

余談ですが、その点で言うとK-POPがフルMVをYouTubeで公開、音楽番組の映像も番組の公式アカウントが公開することで世界規模での人気を掴んだのとなんか構造的に近しいものを感じます。

※だから無料でどんどん配信していきましょうって話でもないですが。

チケット代の捻出が難しい若年層が画面で観ていたものに興味を持って、「次は劇場で生のお芝居を観てみたい」と思えるような、未来のファンをつくるきっかけづくりが上手くいっているパターンが、この2.5次元ジャンルにおける市場規模の拡大なのではないだろうか…と思っています。

 

動画配信といえばテニミュニコニコ動画で話題になったことについて。これは当時の状況を含め賛否が分かれるかと思いますが、プロデューサー片岡さんのこんなインタビューがあります。
「(無断転載について)公式はどう思っているんだろう」と思っていたので、この話は大変貴重でした。(※決して無断転載を推奨するという話ではない)

www.j-cast.com

 

ちなみに「ライブビューイングっていつ頃から導入しているんだろう?」と思ったらこんな記事がありました。

tvfan.kyodo.co.jp

以下、記事の一部を抜き出します。

そもそもライブ・ビューイングは、映画館のデジタル化に伴って広がったマーケットです。それ以前は、フィルムで撮影した作品しか上映できませんでしたが、デジタルプロジェクターやサーバーが普及したこと、SDからHDのハイビジョンに変わったことで、いわゆるビデオで撮影した映像が上映できるようになりました。それが、ライブ・ビューイングがスタートしたきっかけでもあります。

2009年のミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)が中継を行ったのが最初だと思います。テニミュが中継を続けたことで2.5Dファンの方にも認知されるようになりました。

 

これを読むと、技術的に可能になったタイミングと2.5次元舞台の人気がタイミングよく合致した結果なのかもしれませんね。そしてこのインタビューの中にも記載されているとおり「2次元の世界で楽しめるものが原作となっているので、映像で見る違和感が少ない」というのが、2.5次元ジャンルがライブビューイングを積極的に取り入れることができる理由の1つなのかもしれません。

「じゃあ2.5次元以外の作品はライブビューイングに不向きなのか」と言われると、私はそうでもないと思うのですが、これはおそらく自分が映像で観ることに慣れすぎているせいもあるかもしれません。

 

 

そしてこれに少し関連して、実は先日このようなことがSNS上でありました。

ddnavi.com

これはミュージカル刀剣乱舞(刀ミュ)の過去上演作品を10日間毎日1作品を無料で配信するといった公式企画で初めて刀ミュを観た艦これファンのお兄さん・お姉さんが、あれよあれよと言う間に刀ミュの面白さにハマり、刀剣乱舞ファンからおすすめされた劇場版作品を有志で視聴することに。

それがまさかのファンによる「非公式同時上映会」となり、関連ハッシュタグTwitterの日本トレンド1位になった…という、まぁ「こんなことある!?」という展開でした。

実は記事になったあとにも続きがあり、今度は舞台 刀剣乱舞(刀ステ)が7日間毎日1作品を無料配信する企画を実施。前述の艦これファンのお兄さん・お姉さんも引き続き鑑賞をして、公式企画が終了した8日目も配信対象外だった最新作を自主的に購入し、「非公式同時上映会」を行うという流れになりました。

もちろん艦これファンの方だけでなく、これまで刀ミュ・刀ステを観たことがなかった人たちも視聴していたのか、関連DVDも品切れするという事態に…。

 

これが2.5次元の映像パッケージ化の強みだと思うんですよね。
公演が終わったあとも収益に繋げられる手段があること、そして無料配信で次回作を現地で観たいなと思うファンを増やすこと。

もちろん原作ありきのジャンルなので、「原作自体の人気」や「そもそも原作に興味があるかどうか」というところも大きいとは思います。

役者に興味があるタイプの人間であれば原作を知らなくてもキャストで観る/観ないの判断をすることもあるでしょう。私がまさにそのタイプです。

ただ、2.5次元については「原作を知っている前提」で物語が展開されていくこともあるし、観る側としても「原作の内容知らないけどついていけるのかな?」といった不安があると思うんです。そういった意味では原作を知らないと「観てみよう」のハードルは他の作品よりも若干高めかもしれないなと思います。

ゆえに既存の原作ファンやマンガ・アニメに馴染みのある層を2.5次元ジャンルに引き込むベクトルは作りやすそうですが、キャストのオタク以外の既存の演劇ファンを2.5次元に持ってくるという方向には矢印が向きづらいジャンルでもあるかもしれません。

 

おそらく「2.5次元ジャンルの壁を取っ払っていきたい」という関係者の言葉には色んなニュアンスが込められているものと思っているのですが、グランドミュージカルのような大きな演目として世間に受け入れられるようになる時には、きっと「原作は知らないけど面白そうだから観てみたいな」という動きが出来ている状態なんだろうな、と素人ながら思うのでした!

 

そういう意味では新しいことをたくさんやってきた2.5次元ジャンルは、まだまだ新しいことが生まれてくるのではないかとワクワクしています。
おーちようこさんが言うところの「実験場」ってやつですね。

巷で噂の「シアターコンプレックス」も実際にローンチした時にどんなコンテンツで、どういった展開がされるのかはまだ分かりませんが、新しい風を吹かせてくれるのかなとちょっと期待している自分もいます。色々悩んでクラファンはしなかったけどなー!!!!

 

と、まぁ私は「ビジネスモデル」に関する内容を中心に書いたわけですが、2.5次元ジャンルがこれだけ魅力的なのはキャラクターの再現だったり、演出だったり、色んな要素があるかと思います。

本書ではそういった「役者がどうやってキャラクターに近づけているのか」「世界観を表現するために試行錯誤された演出」という部分もしっかり書かれているので、気になる方はお手にとってはいかがでしょうか!

 

おわり!

 

感想などはこちらにでもどうぞ

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