ひといろ

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ドラマ感想文:彼女の私生活

この記事を目にした瞬間に興味を持ち、即日中に第一話を視聴しました「彼女の私生活」(原題:그녀의 사생활/英題:Her Private Life)。
Netflix、アマプラ等にて配信しています。

 

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画像引用:tvNドラマ公式サイト

 

1話、約1時間で全16話。なんと良心的な話数…(中国ドラマの50話超えにならされたオタク)

 

こちらの作品、K-POPアイドルのオタク(しかも「ホムマ*1」と呼ばれる、アイドルを追いかけて写真を撮り、自分のサイトで公開している人)が主人公なのですが、社会人ドルオタ共感MAXだと思います。

もちろんマスター文化は韓国独自の文化なので、日本のドルオタとはまたオタ活の雰囲気も違うとは思いますが「推しが生活の中心」という方には本当におすすめ。

韓国のドルオタ事情もかなり忠実に描いていると思うので韓国語のヲタ用語学びたい人にも最適。

 

しかもなんと言っても主人公の年齢設定が20代前半の若い子じゃなくて、33歳・仕事もバリバリのキャリアウーマンというのが良い。
でもドラマの雰囲気は若い子向けなので、マダムにはあまり刺さらないかもしれない(笑)

序盤はガチオタなドクミが、推し(シアン)よりもライアンを優先し始めたシーンは、もうたまらんでした。

 


www.youtube.com

 

<多分こんな人におすすめ>

・28歳~33歳のアイドルオタク
・とにかく甘いラブコメが見たい人
・最近トキメキが足りてない人
・美術、芸術が好きな人

 

個人的満足度 ★★★★★(5)
→最後の最後で色々設定出しすぎでは??と思いながらも全体的に共感MAX、トキメキMAXでめっちゃ面白かったので私は好きです。

 

久しく日本の恋愛ドラマ見てないからあれなんですけど、中国も韓国もキスシーンにドキドキ出来るものがあってすごく好きです。
(でもあれがお茶の間で流れてたら死ぬのでWEB配信で見るのがちょうど良い)

 

それと、ドクミのファッションがおしゃれで「あんなおしゃれな格好して働く社会人生活憧れてたわ~」と思いました。私自身は内勤でお客様との打ち合わせもないので最近はオフィスカジュアル通り越してめちゃくちゃカジュアルな服装になっている気がする…。

っていうかパク・ミニョン氏が顔良しスタイル良しで本当に憧れる。
本当に可愛い、パク・ミニョンになりたい。

 

 

 

さて、ここから先はネタバレを含む感想文です。

 

 

 

 

ライアンとドクミ、ファーストコンタクトがあまりにも…なので本当にここから恋人になるのか!?どうやって!?と思うほどでしたがハッピーエンドで良かったです(笑)

二人が美術館で再会する時にドクミが脚立から落ちるシーンがあるのですが、通常のラブロマンス(ラブコメ)ドラマなら、脚立から落ちる女性を庇いにいく男性の構図がお決まりかな?と思うのに、ライアン一切庇わない(笑)
このシーンにはありがちな展開を見事に裏切られて大変面白かったです(思わず「助けないんかーい」と突っ込む私)。

 

日本でもオタクを題材にしたドラマは近年増えている印象ですが、あまり女性のドルオタ作品ってなくて、どちらかというと二次元(アニメ・マンガ)のオタク女性を題材にしたものが多いので、その点で見ても本作はとても新鮮でした。

 

ライアンもドクミと同い年なので、もう“いい歳”なんですけど二人のやり取りがまるで10代のピュアカップルかのような感じで見ていてニコニコ。なのにライアン役のキム・ジェウク氏から溢れ出る色気がすごい。愛嬌と色気を兼ね備えているではないか。たまらん。

 

ライアンは館長として赴任してくるので、てっきりドクミより年上なのかな?と思っていたら、まさかの同い年設定。
役者の実年齢で言うとキム・ジェウク氏がパク・ミニョン氏より年上だからか同い年カップルよりも年上上司と部下のカップルかと思ってた…。あんなに落ち着いた同い年いるか??どっちかっていうと幼馴染のウンギみたいな同い年の方が多くない??

 

6話のラストは「おっ!おっ!!ついに!!ついに!!!」って思ったのにとんだ肩透かしをくらって思わず「嘘でしょ!?」って画面に向かって言いそうになりました(笑)
めっちゃカッコいい、ときめきシーンだったのに!!!指!!!!!いらん!!!!!(でもあれはあれでドキドキする)

からの9話ラストと10話で私は無事死亡しました

もう砂糖吐けるくらい甘い、甘すぎる。あまりにも甘すぎて一旦再生を停止してしまった。

 

推しと(不本意ながら)スキャンダルになって、それを回避するための偽装恋愛であんなかっこいい相手なんて、おかしいな私のオタク生活には全く見られない展開なのだが…???

しかも途中からライアンがドクミの正体(ホムマであること)に気づくんですけど、面白がっているの半分・応援しているの半分でオタ活サポートしているのもめっちゃ良い!!(しかも正式にお付き合いした後もチケッティング手伝ってくれたり、推しに沸いてる姿でさえ優しく見守ってくれる)

これが「理解のある彼氏」ってやつですか。それであのお顔とお声とスタイルですよ。ハイスペすぎない?(※ドラマです)

その上、「オタク活動してる君がかわいいから、君のオタクになる」なんて言うんですよ???そんなのドラマでしかないよ!!!(※ドラマです)

 

個人的に印象的なのは、ライアンが「ラテ」という偽名を使ってドクミの写真を褒めるコメントを残すところなんですけど、ドクミが画家を諦めた過去がありながら今を一生懸命生きている姿にライアンは心動かされたんだろうなって思いました。芸術を愛する者同士、リスペクトがあって良い関係性だなぁと。

 

ちなみに他の方の感想ブログを読んでいた際に「後半、ドクミ全然ホムマの仕事してなくない!?」って言ってて「確かに…」ってなったんですけど、でもまぁ推しと“つながっちゃった”しなぁ…(笑)

しかも最終的に推しの義姉になるので、これは紛れもない「成功したオタク(ソンドク)」なんですよね。でもシアンのライブは招待席ではなく、オタクとして良席狙ってチケッティングするドクミは本当に“真のオタク”だなと思いました。

 

序盤から色々伏線が出ていたと言えども、結構重い設定を後半(しかも残り3~4話くらい)でぶっこんで来たのは若干唐突感が否めないしラブコメなんだからそこまで複雑な関係性持ち込まなくて良くない?なんて思ったんですけど、幸せそうな二人見たらもうどうでも良くなっちゃった(笑)

それにしても第一話でドクミがライアンに出会った時に発した「シアンに似ている」が、まさかあんなところに結びつくなんて誰が思ったでしょう…。

 

メインカップルを取り巻く人たちもみんな魅力的だし、生き生きしていて良かったです。特に親友のソンジュが本当に良いキャラしてて好きです。ヲタ友is forever。
ウンギはひたすら不憫だなぁ(笑)めちゃくちゃ良い奴だしドクミがファンから攻撃受けた時に真っ先に駆けつけて庇ったの本当にかっこよかったんだけどライアンには勝てんよ…。相手が強すぎた…。

あと、美術館で働く部下の2人も好きなんだけど、何よりも最初ドクミのライバルとして登場するシンディが好きです。“サセン”というとすごく身構えてしまうし、現実はあんな可愛いもんじゃないんだろうけど、美術館で働くことによって徐々に変わっていく姿や、ライアンとドクミカップルにバッサリと切り込んでいくが姿が良い味出していて良かったです。

 

 

そんな感じで全体的に大満足だったんですが同じオタクとして言えるのは、ドクミはドルオタだけど社交性があって男性とも問題なく接することができて、ちゃんと愛情を表現できる女性だなということを強く感じましたね。
陰キャで恋愛下手な私としてはそんなドクミが少し羨ましかったりしました…。

 

 

現実世界を生きるのがつらいのでせめてドラマだけは幸せな恋愛だけ見ていたいんですね。色々苦難があって結ばれる涙涙の作品も好きだけど、そういうのダメな時期もあるもんね。
ブコメ最高!!!ラブコメしか勝たん!!!!!

 

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↓ドラマOST

*1:「ホームページマスター」の略。私が追いかけていた頃は「マスター」って呼び方が多かった気がする