ひといろ

舞台の感想とか推しの話とか

ドラマ感想文:山河令

噂の「山河令」(原題:山河令、英題:Word of Honor)を見ました!
英題の意味は「約束」ですね。原題・邦題の「山河令」よりも内容に踏み込んだダイレクトなタイトルじゃないか…!

 


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実は3月に配信開始した時に無料1話を見ていたのですが、他のドラマを優先していたのでGWにやっとこさ着手開始。

1話は「いやー設定分からんのだが???情報量多すぎない??」と、視聴を挫折しそうな気配を感じていたのですが2話以降から面白くて面白くてあっという間にU-NEXTのポイント使い切り翌月の付与まで我慢できず途中で課金&課金をしました(来月のポイントバック楽しみだなぁ~笑)。

1話45分だから気づいたら終わってます。まじで「秒で終わる」。

題材はそこそこ重い内容なんですが、序盤はちょっとクスッと笑えるようなやり取りもあって、コミカルなのも良かったです。そしてスピード感のあるアクションも多くて見応えがある。これぞ武侠モノ。

ただ中国の時代劇全般に言えることなんだけど、今回も登場人物が多すぎて名前と顔が一致せず、常に相関図片手に見たい作品でした(笑)

 

ちなみにシリーズの長さは中国の時代劇にしては良心的な36話。ここも見やすいポイントでした。50話とか60話が当たり前なので、話数が良心的なのは大変ありがたいと思いつつ、私の記憶力の問題なのか時々「あれ、急に話飛んだ?」と思うような展開の速さなのであと4話くらいあればいい塩梅だったのかなと思ったりもしました。

 

<多分こんな人におすすめ>

・美しいものが好きな人
・ミステリーが好きな人
漢詩が好きな人
・熱い男同士の絆の物語を求めている人

 

個人的満足度 ★★★★☆(4.7)
好きです(突然の告白)
  もうそれ以上の言葉がないし、言葉はいらない。見終わった後のロスが激しいんだけどどうしてくれよう…。
  そして常に画面が美しい。人も衣装も風景も美しい。特に衣装!!みんな衣装を見て!!!低予算ってなんだってくらい色々豪華。中国の低予算は日本から見ると全然低予算じゃない(笑)

 

 

これも陳情令と同じく“ブロマンス時代劇”なんですが、距離感近くてびっくりしたよ。

忘羨が何話かけて知己ムーブしたと思ってんだ!!!(前半は温客行からの一方的なムーブですけども…)

すでに6話の時点で距離感バグってたので、この先大丈夫か???って思ってたし、話が進んでもなおさら「知己とは????」と宇宙ネコの私がいた。
よくこれで検閲通ったな…笑(まぁ色々修正されているという噂だし、その後ブロマンスおよび現地のBL作品に関する環境が悪化したので後続作品全部規制されちゃったけど)

 

あ、「知己」っていうのは自分のことをよく知ってくれている人という意味です。
親友みたいなものだと思うのですが、陳情令や山河令を見るに「知己」って親友以上の関係性というか、運命を共にする相手くらいの存在ですよね。

 

周子舒と温客行の間に「恋愛要素」があるかと言われると、愛はあるけど恋ではない(※もはや恋を超えた運命共同体的な何か)ということになるので、やっぱり「知己」なんですよ。
「原作はBL小説である」ということを頭に入れて見てしまうと、どうしても「そういう風」にしか見れなくなってしまうんだけど…。

お国の事情で「ブロマンス」「知己」という描写になっているので、あまり「知己だからこそ良い」という持ち上げ方はしたくないのですが、それでもやっぱりこの絶妙な描写だからこそ心動かされる部分があるのも事実なんですよね。

そういう点では陳情令の忘羨の方が程よい距離感なので老若男女幅広く見やすい描写だなという気はします。

まぁ色々グダグダ言ってますが温周は逆にあの距離感が良いんですよ!!!!(力説)

 

引き合いに出してばかりで大変申し訳ないんですが陳情令の場合、最初に過去の出来事が出されて後から謎を究明していくパターンですが、山河令の場合は話が進むにつれて謎が解き明かされ、さらにまた深まるを繰り返すので、いつまでもハラハラドキドキ出来る展開が見応えあります。その代わりずっとソワソワして最後まで結末が分からないのが結構しんどくもあるのですが…(笑)

途中地獄だけど徐々に明るい方向へ向かっていけるパターンと、序盤はそんな素振りないのに進むにつれて地獄になっていくパターンどっちが良い?って感じです。山河令は圧倒的に後者です。

 

いやー、それにしても私の理解力がないのが悪いんだけど周子舒がどのタイミングで温客行を「知己」だと思ったんだろうね。
第9話で知己だと認めるセリフがあるんだけど、その直接のきっかけが自分にはイマイチ察しがついていない。
実際の描写を見てるとくっついたり離れたりしてケンカばっかしてるじゃんこの二人!!って思ったんだもん(笑)

 

そんな中でも18話・19話・20話・27話がてえてえの極み。
サブタイ一切見ずに見続けてたんですが27話のサブタイ何だったと思います???

「絶世の知己」

もう絆が深すぎて画面の前で思わず頭を抱えた。
ぱっと見は「師弟の不始末は師兄の責任である」という描写なんだけど(ネタバレになるので反転して見てください)、もうお互いがいないと生きていけないくらい互いが互いにとって大切な人なんだろうなってのが痛いくらい伝わってくるんだああああ!!!!

好きです(語彙力)

 

ここまで来ると「山河令」の原作「天涯客」を読みたくなるんだけど、繁体字版は絶版ということで現在は入手不可。
元々「山河令」自体が低予算で作られたこともあり、恐らくヒットの見込みがなかったということに加え、BL規制も厳しくなったが故なのかなとか思うのですが、そうなると復刊はほぼゼロの見込みでしょうね…。だから日本語訳なんて到底無理なんだろうなああああくやしいいいいい。
「改変されている」ということを聞くたび本来の温周がどう描かれてたのか気になって仕方がなくて仕事が手につかないよ!!!!

 

あとOP・EDの曲がめちゃくちゃ良いし全体的に劇伴が最高なのでそこも一緒に楽しんでほしい作品です。
検索すると歌詞を日本語訳しているサイトさんがいくつか出てくるので、ぜひ、そちらも、合わせて、ご覧ください。


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さて、ここから先は盛大なネタバレを含む感想文です。
良いかい?初見はネタバレせずに本編見るんだぞ!!!!!!!
(ここから先は書きたいことを書きたいように書いているのでまとまりは家出をしております。読みづらくてごめんなさいと先に謝っておきますよ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖を断つ

「ブロマンス」でしか描けないゆえに作中には色々暗喩した描写があるよなんて話を色々なところで目にしてはいたんですが、ここですよ、ここ。

これね、何話か忘れちゃったんだけどその後も周⼦舒が温客⾏の袖を切り落とすシーンがまたあるんですよね。

ちなみに中国で「断袖(だんしゅう)」は男色の別称なんですよ。

あとはお察しくださいね。

 

含蓄ある描写

陳情令は無責任な群衆の愚かさが強く描かれた作品だと思うんだけど、山河令の場合だと「鬼」といわれる敵側にも様々な境遇があり、実は「人間」の方が「鬼」なのではと思うような所業を見せるのが上手な作品だなと思いました。
中国時代劇はアクションとか恋愛要素の他にも色々含蓄があるのも見どころですよね。
特に山河令では漢詩が多用されているのですが、漢詩の知識があまりないので、これをきっかけに触れてみようかなと思いました。

 

周子舒について

大変失礼ながら最初の方、周子舒って変装も相まって主人公のわりにあまりパッとしないなという感じがしてたんです。なのに話が進むにつれて本来の明るさだったり優しさが戻って来たのが本当に良かったなと。これはみんなから慕われるタイプですわ…。
周子舒を演じた張哲瀚(チャン・ジャーハン)さんの繊細な演技が素晴らしかった!!逆に温客行は話が進むにつれ周子舒に甘えたり弱みを見せるようになるのがたまらん。

 

サブキャラについて

どのキャラも魅力的なんだけど一番私を泣かせたのは顧湘ちゃんですよ!!!!!多分みんなそうだと思うけど!!!!!
35話は言わずもがななんですが、沈慎に殺されると覚悟を決めた上で「自分の正体を曹蔚寧にバラさないでほしい」と泣きながら告げるシーンが強く印象に残っています。
曹蔚寧に対してはツンデレな態度を取りがちなのに、曹蔚寧をとても大切に思っている顧湘ちゃん…。どうして35話であんな展開になってしまったんだ。

あと個人的に蝎王が好きです。心の中でずっと「蝎ちゃん…🥺」って思いながら見てた(笑)
必死に愛を求めていたんだよなぁ。最初は悪い人だと思っていたし実際悪い人だし最後の最後まで「お前…!」って感じなんだけど、蝎王には蝎王の苦悩があって歪んではいたけれど心根はきっと優しい子だと思うのです。歪んではいるけれど。

 

闇と光

どなたかの感想ブログで「山河令の二人は出会う前からそれぞれ暗闇にいた」って言っていたのが印象的でした。この感想を読んで「だからこそ、35話・36話の『光』という表現が際立つのか…。」って気づけたんです。
どのサイトだったか忘れてしまってリンク貼れないのが悔やまれる…。

堕ちるところまで堕ちて最初から終わりを探していた中で出会い、互いを光だと思い、一緒に生きていきたいとまで思えるようになったことの美しさたるやですよ!!!!!
そこに美学を見出してしまうことは業が深いようにも思うけどな!!!!

周子舒が自分の組織に「天窗(てんそう)」と名付けたのも「光」と関係しているので「光」は本作の中でも大事な描写なんですよね。

 

最終話について

みんなのトラウマ「35話」を乗り越えて(これについては言いたいこと山ほどあるけどちょっとまとまらないので割愛)、最終話の件。

結局メリバ*1なんか!?って最初思ったんですが、一応ハピエンなんですかね、これ。

六合心法を使ったら片方は必ず死ぬ運命であるというからには温客行は一度死んでるはずなんです。
で、EDを挟んだあとの後日談で白髪になった温客行が復活した描写があると…。

これ最初は周子舒の夢オチなのでは!?なんて思ってしまったんですが、どうやらそうでもなさそう。でも温客行が出てきたところの周子舒は「まさか…」みたいな少し驚いた表情をしているようにも見えるので、温客行の復活は周子舒にとっても予想外だったのかなと私は解釈しています。

私個人の考察(というより予想)ですが、死者をも甦らせると言われている、作中でもキーアイテムになっていた「陰陽冊」がここで活用されたのでは?とも思うんですけどね。まぁあれだけファンタジーな世界観だから生き返ってもなんら不思議ではない(考察を放棄する人)。

でもこれだけ言って良い?

それまで温客行が谷に落ちたり、莫懐陽と刺し違えて瀕死の状態になったり、温客行が死にそうになった時に周子舒って温客行の手を取れなかったんですよ。
なのに六合心法で温客行の命が尽きた時はちゃんと手を取るんです。
ここ見た時に「今度はちゃんと温客行の手を取れたね!!!😭😭😭😭😭」ってなって「これは救いがあるぞ!」と解釈したので夢オチではないと思うのです。いや、そう思わせてほしい…(笑)

ちなみに、円盤にはアナザーエンディングも収録されているそうですよ。

 

裏の主人公

この「山河令」という物語の裏主人公は「葉白衣」なのだと思います。
じゃなかったら「山河令」なんてタイトルつかないと思うんですよ。山河令牌は葉白衣が持っているんですから…。

温客行が復活して武庫に来れたのは葉白衣のおかげなわけで、しかもその葉白衣自身が六合心法を会得したきっかけは容長青の犠牲があったわけで。二人と似たような境遇だったわけだ。

すべてはこの日のためだったのだな。
“少年の日はとどまらず また新たな少年は現れる”

って葉白衣自身も言ってましたからね。

27話で袂を分かったように見えたのに味方だったじゃんよ…。もう最終話「いえしぇんべえええええええ!!!!!!!」って思わずモニターの前で叫びそうだった。

 

 

 

今回配信サイトのレンタル形式で見ていたので、ちょっと感想文も曖昧な部分が多く申し訳ない。もう一度見返し出来ないのが悔やまれる…。
もうこれは円盤買うしかないかなと思っています。

陳情令のBOX買うのに悩んでいたのに山河令は今すぐにでもポチリたいくらい理性が崩壊しているので本当、山河令恐ろしい沼…(笑)

 

*1:メリーバッドエンド。ハッピーエンドともバッドエンドとも読み取れるエンディングのこと

ドラマ感想文:F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS

2getherから見事にタイ沼にも片足突っ込んだ私、花男のタイ版『F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS』も完走しました!!!!

2021年12月から現地と同時放送していたのですが、2getherを先月見終わってこのドラマの存在に気づいたので、速攻U-NEXT登録して爆速で追いつきました。1話 約60分で全16話なので話数的にも時間的にも見やすいです。

もうね、これは花男というコンテンツ自体が面白いんだと思う。
どこでリメイクされても面白い。
日本版放送されてだいぶ時間も経つので、今回はネタバレもガンガンしながら書きますよ。

 

ちなみにタイのF4を演じた4人はこちら

 
 
 
 
 
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いや、顔が良い

写真左からM.J.(美作あきら)役のナニ、ターム(道明寺司)役のブライト、ガウィン(西門総二郎)役のウィン、レン(花沢類)役のデュー

タイ版のF4は仲間同士の絆も強いし、ビジネスとしても良きパートナーというか、大人っぽい落ち着いた雰囲気が良かったです。

 

ちなみに女性陣含めたドラマでのキャラビジュアルはこんな感じ。

 
 
 
 
 
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最早、日本版と韓国版ドラマを見たのが何年も前だし原作を読んでいないので、あまり細かい比較はできないのですが、タイ版も日本版を踏襲してつくられているので大筋は一緒という感じでした。

日本版だと1stシーズン、2(リターン)、映画(Final)ってシリーズ構成なんだけど、タイ版は見る限り今回の話数の中で2の内容も盛り込んでいるので、1話約60分と言えど結構エピソード詰め込んでるかもしれない(でも、その反面グダグダしないのでサッパリした気分で見れる感じはある。ここは意見が分かれそうなところ)。

原作が1992年から2004年まで連載、日本版ドラマが2005年と2007年に放送されたことからして、2021年に放送しているタイ版は国が違うだけでなく、時代も違うから現代の若者が見ても違和感ないようにした結果がアレだと思うんだけど、すごく見やすくて感動したよね。
大筋は原作に沿わせながらも、現代版として整合性を取りつつ、より「リアル」に寄せた改変になっていたように思います。

 

<こんな人におすすめ>

・タイドラマの沼に片足つっこんでいる人でBLドラマ以外を見てみたい人
・各国の花男の違いを楽しみたい人

正直、花男はいじめのシーンがあって序盤はなかなかハードゆえに、見る人を選ぶので万人におすすめ出来るかと言えばそうではない。

 

個人的満足度 ★★★★☆(4)
→ちょっとレン(花沢類)の攻め具合が日本版より弱いけど、終盤でぐいっとくるところで「おおっ…!」ってなったし一気に心奪っていきました。さすが全女子憧れの男、花沢類(※私は西門総二郎派です)。
 あとタームが記憶なくして記憶が戻るまでの間が短すぎてさすがに「もうちょい時間くれ」となった(笑)

 

 

いじめのシーンは日本版よりもハードな気がしたので、序盤は結構心が折れそうになりました。

あとタームの母親は、どのドラマよりも怖かった(笑)圧力ぱねぇ
家を壊すなんて仕打ち、日本版にあったっけ??タイ版えげつないぞ。
最終回までも、タームの母親があまりにもひどくて「お前に人間の心はないのか!!!」って思ってしまった。まぁ、ちゃんとタイ版でも和解できますけどね。

あと、日本版では割と花沢類が最後までグイグイ来るイメージだったんだけどレンはあっさり身を引くんだなっていうのが印象的。つくしにとっての類ってかなり大きな存在だったんだけどなー。そんなんで良いんか??
あの、ギリギリまで道明寺なのか類なのかみたいな感じがドキドキするんだけど、そこんとこ、どうなんでしょうね…。
つくしのピンチにいつも駆けつけてくれるのが花沢類なんだよおおおお!!!道明寺来いよって時に花沢類が来るから良いんだろうがよおおお!!!!

って思ってたら最終回直前のEp.15でレンの最大の見せ場来たので「これこれこれ!!!!」ってめっちゃ盛り上がりました!!!(現金なやつ)

お国柄的にあまり三角関係の状態でドロドロさせるのが好きじゃないのかな?
だってリター(大河原滋)とタームとゴヤー(牧野つくし)のターンも、あまりドロドロしなかったし。話数の問題かもしれないけど。

リターについてはさ、途中しんどすぎたんだけど婚約解消の時にタームに言わせず自分のせいにしたのが潔くてかっこよかった。
ドラマ中、ダントツで辛かったのはゴヤーとタームの別れのシーンとタームが記憶をなくした時なんだけど、次に辛かったのはリターのシーンでした。

好きなのに「好きじゃない」「結婚したくない」って回想挟まりながら親に告げるシーンのなんと切ないことよ。しかもターム側から婚約破棄を言ったら大事になるから、あえてリターから告げた優しさも相まって、健気すぎる…🥺

自分の好きな人に対して「嫌いだ」「彼を愛せない」なんて言える???合間合間に挟まれる回想でリターがちゃんとタームのこと好きなの分かっちゃって苦しい…。でも私はゴヤーとタームを応援したいんじゃという感情でぐちゃぐちゃになってしまった…。

 

「あなた(ガウィン)とタームはお似合いよ」の台詞で思わず吹き出しちゃったEp.13については、自分が西門派であることを抜いても一番好きなエピソードです。もちろんカニン(松岡優紀)と幸せになってほしい気持ちはありつつ、モナ(日向更)との初恋も切なくて好きなので。

ガウィンとモナみたいなのってあるあるだから、あそこで素直になれてたら絶対上手くいってたんだろうなと思うと、それはそれでつらいな。

日本版で優紀ちゃんの恋が実らなかったけれどタイ版でガウィンとカニンが上手くいったので諸手を挙げて拍手ですよ!!!!(裏に、役者人気の都合が見え隠れしたゆえの改変は一旦目を瞑っておく)*1

オリジナル版の改変でも二人には幸せになってもらいたい、というよりも二人がくっつくところが見たかった私としては最高のシナリオだったんですけどね。
カニンちゃん、めちゃくちゃ可愛くて私の中でドタイプなので、ドタイプとドタイプはくっついてほしいんだわ。

 

タームは「ガウィンはああ見えて執着の強い男だ」って言ってたけど、実際のところ過去のモナへの想いに囚われながらもカニンに惹かれつつあったので、あと一歩のところで踏みとどまっていて、過去と決別出来たら未来に向かって歩き出せるというタイミングだったんだと思う。

時を経て屋上にガウィンが向かった理由は、少なくともモナのためだけでなく、カニンのためだったし、車の中で過去の話をする前にキスしようとするけど、その時にガウィン一瞬躊躇うじゃん。
普通に遊びだったらあそこで躊躇わないだろうから、カニンを雑に扱いたくなかったんだろうと思うんだよなああああ(ガウィン本人もEp.13のラストで「モナのためじゃない」って言ってたし)。

いやー、実生活においてはガウィンみたいなタイプ、絶対お断りなんだけど、でも多分ドキドキしちゃうと思うし、ただのチャラい奴じゃないことが分かっちゃうと惹かれてしまうのよなあああ分かる分かるー!!!!!(心がまだ10代)

ガウィン、喧嘩できなさそうな見た目して、めっちゃ喧嘩が強いタイプなのも好き。めっちゃ好き。


ちなみにF4の中だったらM.J.が一番大人だしグループのバランサーなので、多分私ならM.J.みたいな人好きになると思いました(いらん情報)。
M.J.について掘り下げたエピソードも欲しかったよなぁ。仲間思いの良い人であることは十分に分かったんだけどね。

 

 

最終回まで見ると、単純に恋愛モノというよりは現代色を濃くして「若者たちに行動を起こす勇気を伝える」って方向性なのかなと思いました。
ゴヤーとタームの関係も恋愛関係として“結ばれる”というよりも、超えられない・変えられないと思っていたものに立ち向かって自分が望む未来を勝ち取ったという色が強い印象。

最終回まで見て改めて1話見直すと、最初の語りがタームから始まって、最終回はゴヤーの語りなのも良い。
タイのドラマ、相変わらず不自然なほどスポンサー商品を紹介するシーンが出てくるのは、途中で感情がプチっとなるので控えめにしてほしいけど(笑)

 

Brightくんに関していえば、2getherであんなにデロ甘な役をやっていたのに、タームになった途端に冷酷で、俺様な雰囲気をまとっていて「役者ってすごいな」って思いました。
Winくんとは今度は恋人でなく悪友としての共演だったわけだけど、ちゃんと悪友同士の絆・ポジションになっていて、こちらも感動。
見る側としてはどうしても過去の出演作と重ねて見てしまう部分があるけれど、その名残を一切感じさせない二人の演技が素晴らしかったです。

そしてWinくんのメガネの破壊力に気づいてしまってからには、もう冷静な目で見れなくてですね…(笑)
一気にWinくんに落ちそうな自分がいる。あの、2getherで母性本能をくすぐってきた彼はどこなんですか…。あまりにも色っぽすぎませんか…???

 


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海外(主にアジア圏)のドラマを見て思うのは、もちろん現地で人気があるドラマが日本に輸入されているからクオリティがある程度担保されているということを前提にした上でも、日本のドラマは作品として描くには話数も時間も短すぎるということに尽きるなと。

韓国ドラマは大体1話60分~70分で1シリーズ 16話~50話構成。
中国ドラマは1話 45分前後で1シリーズ50話程度の構成(最近「50話長い!」ってなって40話程度に収めている模様)。
で、タイドラマは1話 60分程度で13~16話構成が多いのかな。

これに対して日本はというと、1話 40~50分で9話~11話構成が主流。

この限られた時間内で満足できる作品を書ける脚本家がいればまた話は別なんだけど、そりゃまぁ描ききれないだろうよ…と。
(それでも2000年代前半、自分が学生時代に見ていたドラマは今よりも面白かった)

日本のドラマ、医療モノは面白いんだけど恋愛ものはどうやっても他のアジア圏には最近勝てない感じがしています。
※ただこれは、それぞれの好みによる。ラブロマンスを求めるなら韓国や中国の方が満足できそうという話。

 

 

「F4 Thailand」はどのエピソードも印象深いシーンが多かったので書ききれていない感はありますが、ひとまずこれにて終幕。
タイ版でも結婚するまでの続編、やってほしいな。

役者自身が歌っているOSTも最高でした。
最近はずっとこれをリピートしてます。

 

*1:まーさか、別ドラマで見覚えのあるような人形がこのドラマで出てくるとは思わないし、現地版のDVD予約特典でついてくるフォトカードにガウィン&カニンのものまでついてくるなんてあからさますぎるんだよなぁ…

ドラマ感想文:2gether

CS放送を見れる環境が整って、たまたまLaLaTVで放送がスタートするというのを目にしたので見てみることにしましたタイのBLドラマ「2gether」(タイ語表記: เพราะเราคู่กัน)。

原作はタイの同名小説。本編が全13話で1話 約50分(最終話だけ拡大版)。本編が放送された同年に続編として「Still 2gether」が全5話 1話 約60分で放送。さらに放送翌年には劇場版が制作されています。

 

www.c7-2gether.com

なんだい、このとてつもなく砂糖を吐けそうなハッピードラマは!!!!

そして主役2人のお顔が良いこと良いこと…。
それだけで目の保養ですね(あけすけな感想)。

 

最近、「あの時まったく興味なかったのに蓋開けたら面白すぎて沼にダイブ」案件が多すぎませんか…。

 


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<多分こんな人におすすめ>

・純度120%の恋愛ものを求めている人
・音楽を聴くことが好きな人
・疲れが溜まっていて癒やされたい人
・青春を感じたい人

 

個人的満足度 ★★★★★(5)
→サラタイよ、永遠なれ…!!!!

 

<多分こんな人におすすめ>という欄に「BLが好きな人」というのを書かなかったのは、BLに馴染みがない人にこそおすすめしたいドラマだからです。
キスもハグもあるから苦手意識を持つ人もいるかもしれないのですが、それ以上にこのドラマが持つ「愛」を感じてほしいのです。

 

そもそもBLドラマ以前にタイドラマに馴染みがなかったので、ついていけるのか…という不安もあったのですが1話からテンポが良いし面白いしで非常に吸引力が強かったです(言葉がまったく分からないので常に字幕から目が離せないんですけど 笑)

やっぱラブコメしか勝たん…。(ラブコメをひたすら摂取したい衝動にかられている人)

幸せすぎて泣いちゃったよ。幸せでも泣けるんだね。

 

「結局顔の良い男同士の話なんだから女性向けなのでは?」という言葉も見かけた気がするけど、この顔の良さには抗えないし(正直すぎる感想)、でもこの作品の魅力は二人のピュアな恋模様なんですよ。純度120%くらいの恋ですよ。

 

思い返せば劇的な何かが起こるわけではないし、一度上手くいったと思いきや最終回まで結構ウジウジするので見る人によってはイラッとするかもしれませんが、「ニセの彼氏になってよ」ってスタートから徐々に変わっていくタインとサラワットの関係性が良かったです。

何よりも思いの外サラワットがグイグイ行くのが良いですね。愛に満ちている姿を見るだけで幸せになるし、しかも後半でサラワットの秘密が明かされていくところでもう悶絶ですよ。「サラワット、お前…お前…!!」って思わずTVの前で頭を抱えた(笑)

2人の距離が近づくたびにサラワットの表情が柔らかくなって笑顔も増えていったところもキュンです。

「落ちるまでキスするぞ」と言いつつ、軽いスキンシップみたいなキスしかなかったのにStillの最終話でしっかり愛のこもったキスシーンがあったのも最高でした。
幸せ詰まりすぎていた…。なんだいあの神シーンは…!!!!!

タインはやや思い込みが激しくて、「もっとコミュニケーション取ってくれ!コミュニケーション不足のせいで拗れてんだよ!!!」ってことが何度もあったけど、最終的に可愛い奴だなという感想に行き着いてしまう。
なんだろう、タインってすごく母性本能くすぐられるキャラクターですよね。サラワットが世話したがる気持ちがものすごい分かってしまう(笑)
続編のStillでサラワット恋しさに涙流すシーンは一緒に泣きました🥺タイン、めっちゃサラワットのこと好きじゃん…。

 

私、そこまでBLドラマを見た経験がないのですが、2getherを見ていて思ったのが本人も周囲も「男が男を好きであること」をオープンにしている人が多くて、かつ誰もそれを否定する人がいないんだなということなんです。
日本のBLドラマだと少なからず「この思いを隠さなきゃ」という方向性になることが多いのかなと思うのですが、お国柄なのか「俺は女が好きなんだ」という表現や「自分は男が好きなのか…?」みたいな戸惑いの描写はあっても、同性に好かれることに対して嫌悪する描写が、少なくともこの作品ではなかった気がします(他の作品ではあるかもしれないけど)。

でもオープンにする人もいれば、したくない人も描かれていて「オープンにするかは人それぞれ」というセリフが、続編でサラワットの口から出てきたのも良かったなとも思いました。

とにかくね、出てくる人がみんなが優しいんです。癒やされます。
タインもサラワットも周りの友達がめっちゃ良い子たちだし、それぞれの恋模様も愛に満ちていて幸せ。
個人的に、タインの友達であるフォンがお気に入りです。フォンがタインにかけてあげる言葉ってどれも核心をついているし、タインを友として大切に思うからこそ出てくる言葉なんですよね。

あと最初はタインにとっては厄介者だったグリーンがね、可愛くて仕方ないですよ(笑)私と友達になってほしい!笑

 

そしてこの作品と「音楽」は切っても切れないくらい、作品を構成する中で大切な要素のうちの1つなのですが、どの曲もサラワットやタインの心情にリンクしていて沁みます。

公式で挿入歌の日本語訳が出ているので、ぜひこちらにも目を通してほしいです。もうこの歌詞カード読んでるだけで泣けるし口から砂糖が出てきそう(←)

https://www.c7-2gether.com/_files/ugd/4071c1_bdd674e9133d457cac151cd339faa2b3.pdf

 

決して私が愛されたわけでも愛したわけでもないのに、Stillまで見終わったあとにすごく「愛したし愛されたな」って気持ちで満たされてハッピーになれるドラマでした!!(何を言っているか分からないだろうが本当にそういう気分なんだなこれが…)

 

あと恋愛においてSNSがかなり重要な役割をしているのはタイの文化なのかな?という発見もあり、日本のドラマとの描写の違いも楽しめて楽しかったです。インスタとFacebook文化なのかな?Twitterみたいな描写はなかった気がする。

おそらくスポンサーなんだろうけど特定の飲み物・食べ物がアップになるシーンがあって、それも楽しかった。あれは普通に買いたいって思っちゃうよね。日本でも買えるなら買ってみたいな。

 

楽天TVなら第一話だけ無料で公開しているので、雰囲気掴むのにおすすめです。

2gether | 動画配信/レンタル | 楽天TV

 

 

この「2gether」という作品は“日本におけるタイドラマブームの火付け役”と言われるほどの作品だそうですが、当初はYouTubeで公開されており有志が字幕をつけることによって、口コミで徐々に日本でも人気に火がついていったようです。当時私も布教ツイートを目にした記憶があります。

でも日本で配給が決まった結果、ジオブロック*1され日本ではYouTube上で閲覧出来なくなりました。これの是非は色々あるでしょうが、ひとまずそれは置いておきます。
でもこれ、現地で放送されたのが2020年2月~5月で2020年6月に日本の会社が配給権を取得して7月31日から有料配信が開始されたって、海外作品にしては爆速の展開だと思うんですよね…(中国ドラマの日本輸入でいつも待たされている人)。むしろよくこの短期間で日本語字幕つけて出せたなと感心するレベルです。

<参考記事>
タイBLドラマ『2gether』が日本に初上陸!でもファンがガッカリなワケ(堀 あきこ) | 現代ビジネス | 講談社(1/8)

 

そして実はタイ国政府観光庁が公式で「タイBLに恋したい!」なんてキャンペーンをやっていると知ったからには仰天しました。政府観光庁公式だぞ…。

twitter.com

タイ、LGBTに比較的寛容なイメージがある国ですが、調べてみるとタイでパートナーシップ制度が承認されたのは2020年と比較的最近なんですって*2。まだ国会で審議されている段階なので、我々が思うほど寛容な社会でもないのが現実なのかな。

東洋経済の記事中にはタイにおけるBLドラマの視聴率に関する記載があって、同記事によると2019年には5%だったものが2020年3月期には34%に成長したそうなのですが、もしかすると、そういったパートナーシップ制度との関連性もあるかもしれませんね。
それにしても視聴率の伸び凄すぎないか?って感じですけど。

タイのLINE TVでは2016年からBLドラマを放映し始め、現在までに33本を放映。同TVのカノップ・スパマノップ氏は「2019年のBL番組の視聴率は5%だったが、2020年1~3月期はそれが34%に成長している」と、BLシリーズがもはや欠かせない重要コンテンツであることを強調している。

<引用>
タイ発「BLドラマ」が大ブレイクする納得の事情 | アジア諸国 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 

そう考えると昔からBL作品が豊富に流通している日本は、ある意味どの国よりもこのジャンルにおいては寛容とも言えるのかもしれません(あくまで創作物を楽しむという点でだけ考えると)。もちろん、まだまだおおっぴらに言えない雰囲気はありますし、自分自身もあまり口外しないタイプだし、このジャンルを好きでない人も多いとは思いますけどね。
ただ日本でも「おっさんずラブ」が転換期となってBLドラマ作品が徐々に隔たりをなくして来ているのかなという兆しは感じています。でもBL作品はあっても女性同士を描いた作品の数はあまりなさそうなので、あれば見てみたいなとも思うんですよね…。やっぱり難しいのかな。

 

なお、サラワットを演じたBrightとタインを演じたWinは、タイ版の「花より男子(F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS)」にそれぞれ道明寺役と西門役で出演とのこと。
カップルを演じた二人が別作品では悪友として共演するのは、なんとも不思議な感覚ですが、こちらも面白そうなので見たら感想文をアップしようかなと思います!
(ちなみに過去見た花男の海外版は韓国版が好きでした)

 

↓ドラマの世界観に浸りたい人向けOST

*1:特定の地域での視聴を制限する機能

*2:アジアで初めて同性婚を認めたのは台湾で2019年の出来事でした

「推しは推せる時に推せ」って

なんなんだろうなーと思う。

※本記事は以前の記事で言及した「供養記事です」(あまり推敲しないまま出してます。ご容赦ください)

 

推しも自分もいつもどおり活動出来るとは限らないのだから、後悔しないように推し活しようね、会いたい時は会いに行って、好きを伝えたい時はちゃんと好きを伝えようねってことなんだけれど。

 

「推せる時に推せ」とは

推しを推せなくなる時って、推しが引退したり卒業したり、結婚したり*1、炎上したり、はたまた逮捕されたり死別だったり色々あるし、推しだけじゃなく自分自身も経済環境、家庭環境、心身の健康等で「これまで出来ていたこと」が出来なくなる可能性は大いにあるわけで。

そういう意味で使われている言葉だということは理解してるんですよ。

 

あとこの言葉って推される側は応援がないと活動出来ないんだから無銭してないで「引退・活動休止になる前に」ちゃんとお金落として活動支えて推せよっていう意味も含んでいるんだろうなと思っているんです。

だって応援がなければ活動を続けられないわけですから。

むしろこっちの意味合いの方が強いのでは?とさえ思っている。

 

「ちゃんと推してたわ」って話

いずれにしてもこれってすでに「推してる」人には響かないと思うのよ。
どちらかというと応援しようかしないか悩んでいる人向けの言葉なんじゃないかなって(それはそう)。

逆にもう推してる人にとっては外野からのこの言葉って暴力的だなって時々思う。
私はアイドルや役者を応援するにあたってグループのメンバーが死別したり、推しが活動休止したり、しんどいなと思うことが何回かあったんですが、そんな時の外野からの「推しは推せる時に~」って言葉ほど残酷なものはないなって感じたんだよね。

 

「ちゃんと推してたわ」ってね。

「推してたけどオタクにはどうにもならんかったんよ」ってね。

 

まぁそれは後悔しないほどちゃんと推してた証でもあるんだろうけど、しいて言えば「やっぱりあの現場行っておけば良かった」みたいな気持ちはあるかもしれない。学生の時はお金がなくて思うように現場に行けないこともあったから。でもそれは仕方がないことだと当時の自分も今の自分も納得している。

それに自分の推し事に対して後悔はない。でもこれからも推したいのに推したい人がそこにいない状態なのは、なんというか、どうしようもないのです。

でもそれと同時に推しが引退したり卒業したり死別したりした時、確かに新しいその人の活動は追えなくなるけれど、相手を想う気持ちはなくならないんだとも思ったんですよね。

ずっとずっと大切なんです。だからつらくて悲しいし、「なんでいないんだろう」って思い出すたびに悲しくなってしまうこともあるけれど、それでも「推せなくなった」わけでもないんだろうなって思うんですよね。気持ちの面だけで言えば。

炎上で「こんな奴知らねー!!!」ってなって降りた場合はまた別ですよ(笑)

 

でも推しを生きがいにはしない

そんな気持ちだけ強火の超絶厄介な私ですが「推しの現場があるから頑張れる!」「推しのあの時の言葉が励みになった!」と推しを精神的な支えにしたことが多々あります。でも決して生殺与奪を推しに握らせることはしないようにしています。

 

推しがいなければ生きていけない

ではなく、

推しがいなくても生きていけるけど推しがいた方がもっと楽しくなる

 

が理想。

だって推しに何かあった時に総崩れしてしまうから。

まぁ、私がサイン会やらお渡し会やら直接本人と接触することをあまり好まないので、よく見知った人ではあるけれど、あくまで画面越し、もしくはステージ上の人という意識が強くて、少し離れるとその存在も宙に浮いてしまうくらい曖昧な状態にしているのも今このメンタルを保ててる理由なのかもしれないなとは思っている。

 

推しを複数持つ

何度もこのブログで書いているとおり、私は「良いものは良い」精神で生きているので推し(ないし準推し)と呼べる人やものが複数あります。決してリスクヘッジではないです。
ただやっぱり、どこか1つが欠けた時に他の好きなものが自分を救ってくれることを実感した身としては、推しが複数いるって幸せだなとも思います。常にどこかで沸いていられるので。だからってすべての穴が埋まるわけではないことも実感してるけど。

単推しの人からしたらとても不謹慎な発言だと思うし、苦しんでいる人も多いだろうということも分かってるんですけどね。

 

でも、ここで大事なのは「界隈が別」ってことです。
同じ界隈に別の推しがいても「あぁ、この人はこうやって活動してるのに、なんであの人はもう観れないのかな」ってなっちゃうので。これが結構きつい。思っているよりもダメージくる。

 

現場がなくなって感じたこと

在宅で出来るオタク趣味って本当に楽だー!!!!!!(声を大にして言う)

今まで決まった時間に決まった場所に行って1回1万円近く(または1万円以上)のチケ代を複数回買ってたのがほぼゼロに近くなるのはデカイ。
あと現場のたびに調子のって新しい服を買っていたタイプなので一気に貯蓄が増え…はしていないけれど、使う金額はちょっとだけ減りました。

ということからも、在宅趣味のオタクをするとお金がかからないんだけど*2、時間は圧倒的に足りない。

1日中ドラマ見ても消化しきれない。逆にそれほどチェックするものがあるのがかなり幸せな状態ではあるんですけど…。
海外俳優のオタクになると、そもそも日本語で見れるかさえ分からないから必死に現地語を学びつつ、並行して英語字幕でドラマ見てるから尚の事時間が足らぬ。そしてジオブロック(通称:ジオブロ)に阻まれ映像さえ見れないこともあるので、違った意味で大変。

 

何かが終わる時は少し寂しい

そんな感じで一応元気に暮らしてるぜって話なんですが、正直今は舞台から直接芝居のエネルギーを受取る元気もなければ、難しい話を処理する元気もないし、みんなが盛り上がっている内容についていく気もないのが実情です。

一人で新たな沼開拓して一人ではしゃいでいる(それはそれで寂しい)(出来れば仲間もほしい)。


 

先日の自分のツイートなんですが、これが悟りを開いたオタクか…(笑)


なーんかね、気が抜けたというか力が尽きてしまったんだと思う。
複数人追ってはいたけれど、ちょうど一人に絞ろうかなって気持ちになってた時にその人が活動休止になっちゃったので。

オタク趣味は別に義務でやっているものではないので、興味が薄れたらそのまま離れれば良いだけなんですけど、年単位で熱を注いでいたものから離れる時はどこか後ろ髪を引かれるような、寂しさがありますね。

でもなんか、ここ数年のうちで一番マイペースに好きなものを好きなように追うことが出来ていて大変心地が良いオタ活が出来そうな雰囲気があります。

 

そんなこと言いながら今月2ヶ月ぶりくらいに舞台1本観に行くんですけどね。

 

 

 

 

あ、受注生産品は買い逃すと本当に手に入らないので「買える時に買ってください」。即断即決。これで私は去年痛い目を見ました(笑)

 

*1:個人的に推しの結婚は降りる理由にならないのであまり関係ない

*2:CS放送なり動画配信サイトでの購入&契約のお金は今までの倍以上かかってはいる

中国ドラマにハマって中国語を勉強し始めたオタクの話

推しが活動をお休みしてるから現場がなくて暇しております。
かと言って他に観に行く作品があるかと言われればそんなものもなく…。

 

推しがお休みしてから闇落ちブログの原文をスマホのメモ帳に書き綴っていたのですがあまりにも闇が深く、ただただ気分が落ちるだけだと思ってジャンル外ですが最近ハマったことでメンタル維持してるよって話をします*1
ま、きっとそのブログもどこかのタイミングで供養するためにアップします。多分。

 

以前ブログにも書いたのですが

hitoiro.hatenablog.com

天官賜福、魔道祖師、陳情令と中華コンテンツに見事に沼りました。


ので

 

中国語の勉強をはじめました。

 


いや、海外のコンテンツにハマるとなにせ情報を仕入れるのにも一苦労なので必然的に言語を学ばないと何もオタク活動出来ないんですよ…。
(今でこそ日本向けに手厚いコンテンツを出しているK-POPも、黎明期はそんな感じだった)


実は中国語、大学時代に第二外国語として専攻していたのですが、当時K-POPに夢中だった私は「中国語よりハングルやりたい!!」と思っており、ただ就職の際は中国語が出来た方が有利だなんだと言われ、渋々中国語を専攻していました。

お察しのとおりそんなもんだからモチベが上がらず身にもつかず。
前期の授業はまだ良かったものの、後期は漢詩をひたすら中国語で勉強したものだから、さらにやる気はゼロ。

そんな私が大学を卒業してウン年後にこんなことになろうとは人生不思議なものですね。


大学時代、英語の先生から「その国の言葉を身につけたかったらその国の恋人つくるのが一番だよ!」なんて言われたものですが、ここに私は宣言します。

外国語を身につけたかったらその国に推しを見つけるのが一番だよ!!!!

 

ぶっちゃけドラマだけなら英語字幕付きで配信してくれているので、英語さえ分かればなんとかなります。
(インドネシア語タイ語、韓国語字幕があるのに日本語字幕がないの悲しすぎる)


でも

・推しがSNSに書いている内容を理解したい
・推しが動画でなんて言っているのか知りたい
・推しの出演作の情報を入手したい
・推しにメッセージを送りたい

これ全部その国の言葉が出来ないと何も出来ないのです。

あと英語でドラマを見れはするけれど、他言語を介して理解しなければいけない関係上、翻訳ミスやニュアンス違いで正確な内容を把握できないのもネック。

三者を介した翻訳は少なからず第三者の解釈が含まれてしまうので、言語は原語で理解したい派です。

 


私が人生で一番尊敬しているアイドル SHINeeのKeyくんは、とにかく言語能力に長けていて母国語の韓国語の他、日本語・英語もネイティブレベルに喋ることが出来る人なのですが、そんな彼がある日のインスタライブで放った言葉がすごく印象的だったんですよね。

 

インスタライブでは韓国語、時々英語や日本語も使ってファンと交流していたのですが、その時に海外のとあるファンが「あなたが何を言っているか分からないから英語で話して!」とコメントしたんです。
それを受けてKeyくんは「僕がなんて言っているか知りたかったら韓国語をもっと勉強してね」って言ったんです。

彼はやろうと思えば英語で話せるくらいの語学力があります。
でも彼の母国語は韓国語。いくら話せるからと言っても英語圏外の人間に対して英語でのコミュニケーションをお願いすることはすごく失礼だと私は思っているんです。

推しが外国の人なら相手に話させるのではなく、まずは自分たちが相手の国の言葉を学び理解するのが一番大事なんですよね。


改めてKeyくんのインスタライブを聞いた時に「推しに甘えず、ちゃんと自分が相手の国の言葉を理解しよ」って思ったわけです(今、韓国語の勉強はお休みしてますけども…)。

 

幸い、中国は漢字文化圏なので日本人が学ぶにはそこまでハードルが高くありません。
読み・書きだけならそんな時間がかからず習得できる言語だと思います。
(ただ「発音」は日本語で使わないような舌使いするので鬼のように難しい※個人の感想です)


で、どんな感じで勉強をしているかと言うと私は死ぬほど「テキスト勉強」が苦手なタイプなので、文明の利器を頼って語学アプリで毎日勉強をしています。
他のアプリも使ったのですが、中国語についてはこれが今のところ一番使いやすいかな。

www.hellochinese.cc

学生時代にこういうアプリがあれば良かったのにって切実に思います。
HSKと呼ばれる国際的な中国語能力試験にも対応しているし、自力でテキスト勉強をするとついつい忘れがちな「復習」も、アプリで毎日自動抽出してくれるので反復学習ができて身につきやすいなと実感しています。

なので行き帰りの通勤時間や帰宅してからの5~10分、毎日勉強をするのが最近の日課

社会人になってから平日は死にもの狂いで働いて週末は推しの現場みたいなことを数年繰り返しており、それはそれで楽しかったんですけど目標というものもなかったからどこか満たされないものがあって。
趣味のためと言えど新しいことを勉強することはメンタル的に良いなと感じました。
特に適応障害で休職した時期は“無心で出来るもの”がすごくありがたくて、ひたすらアプリで勉強してました。


あとシンプルに推しの言葉が日に日に分かっていく感じが最高に楽しい。
やっぱり推しは何においても一番のモチベーション。

推しがいると炎上だなんだって地獄に落ちることもあるけれど、救ってくれるのもまた推しという存在だったりするんですよね。

決して推しの存在を他の推しの存在が代替できるわけなんてないんだけどさ。

 


ちなみにこちらが私が気になっている役者さん、汪卓成(ワン・ジュオチョン)くんです。

 
 
 
 
 
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www.instagram.com

そして、みんな大好き肖戦(シャオ・ジャン)兄さん。
(ついついクセで兄さんって言っちゃうけど大して年齢変わらん)

 

 

それにしてもお金がかからない界隈でオタク始めると、やっぱり観劇趣味ってお金はもちろん劇場に行く労力すごいなー、今までよくコンスタントに行ってたなって思ってしまった(n回目)。
まぁご時世的に海外に行けないので、これが以前のように自由に海外旅行できる世界線だったら観劇費用どころじゃないお金が飛んでたとは思いますが(笑)

全通してるオタクすごいよ。毎回2~3回しか入ってない私でさえしばらく現場から遠ざかると「いや私、なんであんな1万以上もするチケット複数枚も買って何回も観に行ってたんだろうな」って正気になるからね。

 

オタク、冷静になったら終わるから常に狂人であれ。

 

あ、今年中にはHSK3級合格を目指します。

*1:「推しを複数作れ」はオタクの命を救うな。いやそれなりにしんどいですけど。

ドラマ感想文:彼女の私生活

この記事を目にした瞬間に興味を持ち、即日中に第一話を視聴しました「彼女の私生活」(原題:그녀의 사생활/英題:Her Private Life)。
Netflix、アマプラ等にて配信しています。

 

f:id:hitoiro260:20220122220159j:plain

画像引用:tvNドラマ公式サイト

 

1話、約1時間で全16話。なんと良心的な話数…(中国ドラマの50話超えにならされたオタク)

 

こちらの作品、K-POPアイドルのオタク(しかも「ホムマ*1」と呼ばれる、アイドルを追いかけて写真を撮り、自分のサイトで公開している人)が主人公なのですが、社会人ドルオタ共感MAXだと思います。

もちろんマスター文化は韓国独自の文化なので、日本のドルオタとはまたオタ活の雰囲気も違うとは思いますが「推しが生活の中心」という方には本当におすすめ。

韓国のドルオタ事情もかなり忠実に描いていると思うので韓国語のヲタ用語学びたい人にも最適。

 

しかもなんと言っても主人公の年齢設定が20代前半の若い子じゃなくて、33歳・仕事もバリバリのキャリアウーマンというのが良い。
でもドラマの雰囲気は若い子向けなので、マダムにはあまり刺さらないかもしれない(笑)

序盤はガチオタなドクミが、推し(シアン)よりもライアンを優先し始めたシーンは、もうたまらんでした。

 


www.youtube.com

 

<多分こんな人におすすめ>

・28歳~33歳のアイドルオタク
・とにかく甘いラブコメが見たい人
・最近トキメキが足りてない人
・美術、芸術が好きな人

 

個人的満足度 ★★★★★(5)
→最後の最後で色々設定出しすぎでは??と思いながらも全体的に共感MAX、トキメキMAXでめっちゃ面白かったので私は好きです。

 

久しく日本の恋愛ドラマ見てないからあれなんですけど、中国も韓国もキスシーンにドキドキ出来るものがあってすごく好きです。
(でもあれがお茶の間で流れてたら死ぬのでWEB配信で見るのがちょうど良い)

 

それと、ドクミのファッションがおしゃれで「あんなおしゃれな格好して働く社会人生活憧れてたわ~」と思いました。私自身は内勤でお客様との打ち合わせもないので最近はオフィスカジュアル通り越してめちゃくちゃカジュアルな服装になっている気がする…。

っていうかパク・ミニョン氏が顔良しスタイル良しで本当に憧れる。
本当に可愛い、パク・ミニョンになりたい。

 

 

 

さて、ここから先はネタバレを含む感想文です。

 

 

*1:「ホームページマスター」の略。私が追いかけていた頃は「マスター」って呼び方が多かった気がする

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2021年振り返り

こんにちは、私は元気です。

さて、年の瀬も迫ってきましたので恒例の1年の振り返りをします。

(※マークは配信視聴)

 

1月

・演劇の毛利さん The Entertainment Theater vol.0 リーディングシアター「星の王子さま」・「夜間飛行」※
・舞台 刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵
LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』


この頃東京の感染者数が4桁叩き出して久しぶりの推しの現場なのに払い戻しして配信に切り替えたりしてたなぁ…。
あと刀ステは観劇というより最早アトラクション体験みたいですごく楽しかった思い出。金のかかったヒーローショー。

2月

・『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-
・オンライン演劇『VIVA LA VALENTINE』※
・舞台SOLO Performance ENGEKI「HAPPY END」
・マーダーミステリーシアター 演技の代償 ※


推しの誕生日公演に入れてすごく嬉しかったなぁ。
三十路になっても美しい推しでした。

3月

・舞台 刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵
・『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2 replay-
・ミュージカル『刀剣乱舞』 ―東京心覚― ※

 

刀ミュは配信だけで履修してるんだけど、Twitterに流れてくる感想がすごく意味深だったので本公演買って観た。
確かにこれまでと比べるとすごく抽象的な内容だなって思ったけど挑戦が感じられて良い刺激だった。あと何が言いたいって「豊前江お顔が良すぎる」。

4月

・アイ★チュウ ザ・ステージ~La Cage aux Épines~ ※
・亡国のワルツ
・『5 years after』ver.5 K-N-U-K
・舞台 刀剣乱舞 无伝 夕紅の士

 

緊急事態宣言で舞台中止が相次いだのがこの時期。「またか~」という感じ。
そんなギリギリの時に観た「『5 years after』ver.5 K-N-U-K」はお腹痛くなるほど笑って幸せだった。梅津氏の凄いところてんこ盛りみたいな感じ。円盤にならないのが悔しい。
あ、「アイ★チュウ ザ・ステージ~La Cage aux Épines~」が予想外にどハマリで配信複数公演買ったな。若い子が多いから大楽の挨拶で泣いてるところ見て一緒に画面の前で泣いたりしていた。年々涙腺が弱くなる。

5月

・舞台 刀剣乱舞 无伝 夕紅の士

 

自分の誕生日に入ったなー。初めて自分の誕生日に観劇したかも。
席も前方ドセンみたいな感じで誕生日プレゼントかのような状態だった(笑)
それ以外に5月観劇していなかった事実に今震えている。え、他に何やってたの私。

6月

・月野木グラビティ
・ゆびさきと恋々
BANANA FISH The Stage 前篇

 

カオスなラインナップだったなぁ6月wwww
「ゆびさきと恋々」は推しが少女漫画からそのまま出てきたような感じですごくときめいたし推しのかっこよさを再認識した。ゼロズレありがとう。
なかなかチケット取れなかったのに最後の先行でマチソワで取れてしまい陸の孤島という名の銀劇に1日中引きこもった「BANANA FISH」。水江建太のアッシュが解釈の一致で拝み倒した。後篇取れなくてめちゃくちゃくやしい。

7月

・ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』 ~KAWAII Evolution~

 

ただただ楽しくて幸せな舞台、それがミラステ。
思えばこの作品が今年一番良かったな。キラキラしてるしキャストが本当に楽しそうにしてるからこちらも楽しくなる。
ミラステはこれからもクラブeXでやってくれ。あの規模感と空気感が好きなんだ。

8月

・舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~
・ミュージカル「王家の紋章

 

この月はとにかく推し帝劇デビューおめでとう!という一言に尽きた。
あの大きな劇場の板の上に推しが立ってるだけで感無量。歌も急成長していてびっくりした。
それに加えあの大掛かりな舞台で2役もやるなんて本当にお疲れ様でした!!!めっちゃ頑張ったとしか言いようがない。

9月

酔いどれ天使

 

このあたり、仕事が激務で記憶がほぼないんだけど「酔いどれ天使」はとにかく舞台美術がすごくてその印象が強い。染さんはあの時代の題材にしてはお顔がきれいすぎて「この時代のヤクザ、あんなに顔がきれいで良いんか…?」って若干疑問だった(笑)

 

10月

・キルミーアゲイン'21

 

過労でぶっ倒れる前に観たやつなんだけど、なんというか「濃いな」って感じだった。もう本当ここらへん仕事が激務過ぎて記憶がない。
あとこの時期絶賛中国ドラマにどハマりして睡眠時間削って見てたから倒れたのでは?という気がしてならない(笑)

11月

・ミュージカル「マイ・フェア・レディ

 

1ヶ月休職することになりその最中に観たのがマイ・フェア・レディ
本当に面白かったんですよ。めっちゃ笑った。推しは可愛かったし一歩間違えればヤバいやつだった(笑)
復職前に推しの歌声を聴いて元気もらいました。

12月

・舞台「あいつが上手で下手が僕で」

 

今年1年の締めにこの舞台で笑って終わられたのが本当に良かったなぁって感じ!
とにかく梅津氏の細かい芝居が気になって気になって仕方なかったから梅津定点カメラください。

その他

・映画「ライアー×ライアー」観ました
・ドラマ「レッドアイズ」見ました
・ドラマ「FAKE MOTION」見ました
・小学生の頃から欲しかった大河ドラマ新選組!」のDVD BOX買いました
・「ミッドサマー」アマプラで見ました
・映画「燃えよ剣」観ました
・ドラマ「美しい彼」見ました
・ドラマ「カムカムエヴリバディ」見てます

 

他にもアニメ見たりドラマ見たり映画見たり、とにかく動画配信サイトに大変お世話になった1年だった。

 

総括

1年お疲れさまでしたー。本当にお疲れさまでした!!!!(万感の思いを込めて)

 

なんか、2021年はぼやっとしてたなーという所感です。
そして、こうやって見ると案外上半期は配信で観てるものも多いんですね…。

2020年は言わずもがな虚無だったんですけど、2021年は回復の兆しが見えつつ、それでもやっぱり2020年以前のようにはいかずにオタク活動も「ニューノーマル」なんだろうかという感じ。

思い出せば「あー、あれ楽しかったなぁ」とか色々あるとは思うのですが、なんだか頑張って思い出さないと良かったところが出てこないモヤっと感は否めない。感想も薄い。

 

推しの現場(と、ここに書き出さなかった招待をいただいた現場)にほぼ絞って行っていたので、「フライヤーで行きたいものを探し出して観に行った時の意外な作品との出会い」みたいなものもめっきりなくなったし、1ヶ月休職&最近復職して収入がガクッと落ちたのもあり支出を抑えなければならず、後半チケットを買い控えしたのが大きい。やっぱり観劇はお金の余裕がないと出来ない。

 

なお、昨年はSixTONESというアイドルグループにうっかりすっかりちゃっかりハマってしまってFC入ったりしたんですけど、今年は中国ドラマにハマりました。
数年ぶりに海を越えた先に推しが出来ました。もう気づいたら沼にハマっていたというより、沼に頭からダイブしていった。「陳情令」は2021年の私を狂わせたオブ・ザ・イヤー。
あと中国語の勉強も始めました。毎日楽しいです。


ちなみにSixTONESもしっかり追ってます。多分SixTONESの印象が強すぎて濃すぎて本来のフィールドである舞台オタクとしての記憶薄れたのかもしれん(笑)
テレビやラジオ、雑誌と露出が多い人たちの強みはこれなんだよなああああああ。
あ、今年最大の後悔はニュージーズのチケットが取れなかったことですね。ぴえん。

 

 


語弊を恐れずにいうと、“推し”というか“好きなもの”は複数あった方が良いです。
それは片方がダメになった時にもう片方に乗り換えるというわけではなく、1つに依存しない分、もう一方でメンタルが保てるからです。

元々浮気性なのでリスクヘッジのために複数推しを作っているわけではないのですが、それでもやっぱり、こういう性格だからこそ色んな側面で救われたことが何度もありました。

 

別にそれはもう一方を見限ったり見捨てたりしているわけではないんです。
でもあまりのめり込んだり、心を寄せすぎると自分もボロボロになってしまうので、自分が自分として生きられるようにするためには、やっぱり自他境界線をしっかり引かなければならないと強く思いました。

 

そこそこ長いこと追ってた人については旧FCの更新頻度とかを見ながらキャス先もないし新しいFC継続しなくていいかと思った途端に、配信・生放送系にもついていけなくなって今年はだいぶ疎遠になったし誕生日のLINE LIVEさえ見なくなったし、もう1人は、その、あれなので、オタク人生何があるか分からんなー!!!!!まじで「人生色々」。

 

2022年は正直どうなるかは分からんけど、とにかく推したちが健やかな生活を送れるように全身全霊で祈ってまああああああああああああす!!!!!!!!