3次元に“推し”がいる人 必読「りさ子のガチ恋♡俳優沼 」

明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします

さて新年明けて2週間ほど経ちましたが今年初のブログはつい最近読んだ本の感想でも書こうかなと思います。

その名も「りさ子のガチ恋♡俳優沼

3次元に「推し」と呼んでいる存在がいる全人類に読んでほしい

※以下、それとなくネタバレがあるので注意!
あと若干長い!!!!笑


あらすじ

26歳、彼氏なし。OLりさ子の趣味は舞台鑑賞で、若手イケメン俳優の翔太君を追いかける日々。2.5次元舞台『政権☆伝説』に通い詰め、高額プレゼントを贈る。「がんばってる姿を観られるだけで幸せ」とお金と時間をつぎ込み、彼からのちょっとした「特別扱い」にときめいていたが、ネットで彼に彼女疑惑が持ち上がり…。俳優とファン。演劇業界の闇に切り込む、見て見ぬふりをしたかった愛憎劇!

(文庫本 裏表紙より)


舞台の再演が決定したとのことで、前回気になりつつも都合がつかず行けずじまいだったので今回は行こうかなと思っていたら

「あれはやばい」という感想がチラホラ…。

「終演後しばらく動けなかった」とか何それ…。

え、やばいやつ?何も知らずに行ったら死ぬやつ??
と思い、いやいやでもそれほどのものなら舞台で観て衝撃受けたいなぁ~とか思いつつ、内容が気になりすぎたので早速小説を買ってきました。

ポップな表紙がかわいい!!


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ページをめくった瞬間「あー分かるぅー分かりすぎて胸が痛いぃぃ」の連続!

あとすごく読みやすいです。
そこそこ厚さあるな~と手にとった時には思ったのですが通勤中と帰宅後に読み進めて結局1日で読み終えました(笑)

いわゆる「THE 小説」というものを読み慣れている人からすると、ちょっと物足りないというか、文章が軽く感じるかもしれないということは先にお伝えしておきます。各登場人物のモノローグが中心です。

劇作家さんが書いた本だからか舞台にした時に映えそうなセリフ回しだし、読みながら勝手に「舞台演出、私ならこうするな~、ここでこういう照明だし、こういうM入れたいな~」みたいなことを思っちゃうくらいその光景が描きやすい作品でもあります。

特に舞台通いしてる人は本を読むのが苦手でも想像しやすいからスラスラ読めると思う。
※ただし専門用語がそこそこ多いので、界隈にいない人はググりながら読むことをおすすめします。

私は予め舞台の感想をかいつまんで読んでしまっていたこともあり、本を読んでいてもなんとなく「先が読めてしまった」のでまったくゼロの状態で舞台を観るか本を読んだ方がより面白いかなって思います(笑)
いや~でも勘がいい人だったら途中から気づくかもしれん。


で、ですよ(笑)

読んだ感想としてはリアルすぎてこえーよ勘弁してくれよ…(笑)

なんで「こえーよ」なのかというと、もちろん物語的な展開のこともありますが、普段から2.5次元なり俳優なりおっかけている人は分かるびっくりするくらいのリアリティ
しかも普段“あちら側”にいるであろう劇作家が書いたということも怖い(笑)


この作品はいわゆる「俳優(芸能人)にガチ恋」しちゃった女の子のお話しなんですが、誰でも「りさ子」になりえるんじゃないかって読み終えた時に思ったんですね。

俳優なりアイドルなり、特定の芸能人を「推す(応援する)」という気持ちには、やっぱりどこかその人を特別視していて、神聖視していて、応援する側の大きな心の支えになっていたり、日々の生活の潤いになっていたりするわけで。

でもその気持ちって基本的には一方通行なんですよね。
自分は彼を応援している特別だと思っている、けれど彼にとってはファンの一人であり、彼がどんなに「応援してくれてありがとう。みんなの応援をパフォーマンスで返します!」と言ってもその対象は「私」という個の存在ではないし、私だけに対する特別な「見返り」はない。

私は彼らのお仕事を通して活力をもらって、それを実生活で頑張るエネルギーに変えるということが応援することで得られるもの、ある種の「見返り」だと思うし、本来そうであった方が良いはずなんだけど(いや見返り自体求めてはいけないと思うんだけど)、そう思えない人もいるんだな~。

だって「好き」って気持ちは思っている以上に複雑だから。

愛憎は表裏一体

何がトリガーになるか分からない

「ファン」って何なんだろうって考えさせられる作品でした。

 

でもな~この作品においてはりさ子の“推し”である翔太くんにもダメだった部分があると思うんだよな~~~!!!!「お前それはダメだろおおお」ってツッコみたくなったし(笑)

あと、りさ子の「理解と納得は違う」は名言だと思う、うん。

「私はガチ恋じゃないよ~親目線!!」って言ってる人ほどガチ恋になりやすいって私知ってるよ!!!!!!その人への関心が強すぎて気づけばガチ恋になってるんだよ!!!笑

 

私にも好きな役者さんはいるけれど、芸能のお仕事をしている人たちが見せる姿は「仕事バージョン」だと常々思っていて。

本心であろうが、本心じゃなかろうがもう「その人が出したものが全てでそれ以上でもそれ以下でもない」と思うようにしています。思うようにしているんです。※大事なことなので(ry

タレコミがあろうが、憶測が飛ぼうが、詮索しようが、彼らがファンに見せるものがファンにとっての彼らの全て。

それ以上を求めるとファンと芸能人との間が崩れていく。

だからと言って彼らがファンに対して向けてくれる優しい言葉をすべて「リップサービス」だとは思わないし裏があるとも思いませんけどね!

 

あと、「彼女いるだろうけど、分かってるけど、せめて隠しておいて欲しい、夢見させてほしい」
ってよく言うじゃないですか。

実を言うとかつて私も遠い昔にそういう時期があったので痛いほど気持ちは分かるんです。自分と付き合えるわけがないのは分かっている。でも特定の誰かと自分の推しが付き合っているのはなんか心がギスギスする、嫌だって結局「みんなの××さん」でいてほしいだけなんじゃないの?って思うんです。
じゃあなんでそんな夢見がちな少女()だった私がそこから脱したのかというと自分に彼氏が出来たからだったんですよ。
もうすでにお別れしてますが、初めてちゃんとお付き合いをしてその人と過ごす時間がとても幸せで楽しくて(幕引きの時は最高に後味悪かったけどな!笑)
その時に「自分の推しにも心安らかでいてほしい」「自分だけが幸せで、それを推しにだけタブー視するのってその人の幸せ奪ってるようなもんじゃないか」って思ったんですよ。
※元彼に読まれてようが時効なんで気にしません!!やっほ~見てる~??? 

だからお付き合いしていようが結婚しようが、それで推しが幸せになれるなら万々歳だと少し大人になった今では思うのです。

ただ人気がモノをいう商売で、自分の食い扶持減らすような、役者生命終わらせるようなことだけにはなってほしくないし、自分が大切にしているであろう「役者」というお仕事を潰すようなパートナーはおすすめ出来ないぜ!ということだけなんです。

あれ?おかしいな私もりさ子と同じこと言ってんな???笑

もし私の推しにそういうことがあった時に今と全く違うこと言ってたら笑ってやってください。どうしても寂しさは感じちゃうだろうけど!!!言い表せないモヤっとしたものを抱えているかもしれないけれど!!(予防線)

 
もう、別にこれ俳優おっかけてる人だけじゃなく3次元に「推し」と呼ぶ人がいる人はみんな知った方が良いからドラマにして大量焼き畑しよ!!笑

 

それにしてもこれが現実に起きているかもしれないと考えると、役者やるって大変すぎるね…。この世界に足を踏み込んだ経緯は人それぞれだろうけどお芝居が好きで役者やってる容姿の優れた人がこういうことに神経すり減らさなきゃいけないなんて辛すぎるな~。

 

あ、この本読んでシドの「妄想日記」がぴったりじゃん!!って思いました。
公式MVがなかったので気になった方はググってみてください♪