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ドラマ感想文:先輩、その口紅塗らないで

先輩、その口紅塗らないで」(原題:선배、그립스틱바르지마요、英題:She Would Never know)を見ました。1話65分、16話構成。原作は同名のウェブ小説だそうです。
個人的にこれくらいの長さのドラマがちょうど良いサイズ感に感じます。

 

画像引用:JTBCドラマ公式サイト


タイトルに惹かれLaLaTVの初回放送を録画していたのですが、放置に放置を重ねてやっと見終わりました。

このドラマをきっかけに年下との恋愛ドラマにハマりそうな勢いで何か開いてはいけない扉を開いてしまった気分

 


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<多分こんな人におすすめ>

・恋も仕事も頑張りたい人
・コスメが好きな人
・年下男子に癒やされたい人
・一途に想われたい人

 

個人的満足度
★★★★☆(4.5)
→今この年齢で見るからこそ共感できたり一緒に悩んだりできたドラマだなと思いました。多分学生の時に見てたらもっと違う恋愛観を持ってたかも。
 最後の方は「そこは先輩、ずるくない?」って思っちゃった部分もあったけど、最終的にハッピーエンドなのでヨシッ!

 

 

「先輩、その口紅塗らないで」っていうドラマタイトルのわりに、これ本当に序盤も序盤しか出て来ない描写なんだよね。キャッチーだしそれがきっかけで話が展開していくんだけど、思い起こせばちょっと気になる(笑) 


個人的にバリバリ仕事もしながら、その中に恋愛のストーリーが描かれているのがとても好印象な作品でした。しかも化粧品メーカーのマーケターというのもカッコいい。
一緒に仕事の大変なことも乗り越える描写があるの好き。これぞ職場恋愛のドラマの良さだと思いました。

と言いつつ、いかんせん男性が少ない職場なので今まで考えたこともなかったけれど私は「社内恋愛するなら絶対隠したい派」だと思いました(ドラマの中みたいに部署のメンバーがみんな気遣いが出来る人たちだったらオープンにするのもやぶさかではない)。笑

 

ここから先は物語の展開にも触れているので、ネタバレを気にする方はUターンをお願いします!

 

 

 

年下男子の恋なので、なかなかアプローチ出来ずに進むのかなと思いきや、最初から飛ばしていくじゃないですか…(笑)
なかなか日本のドラマでは見かけない、序盤から猛アプローチ具合なので「さすが韓国だ」と思う。夢を見させてくれる大変良いドラマです(枯れたアラサー並の感想)。

なんと言ってもチェ・ヒョンスンを演じるロウンくん、背が高いし(190cm)背中も広いし手も大きいし見た目からして包容力ありすぎる
しかも韓国って上下関係が厳しいイメージがあるので、そんな中で年下の彼が彼女にタメ口きいたり、名前で呼んだりするのが、また良い。大変良い。あれは韓国ドラマからしか摂取できない栄養素。

先輩が海外勤務をするかどうか迷っている時に「行くな、ソンア」って言ったところが最大のヒットポイントでした*1

 

あと先輩(ユン・ソンア)役のウォン・ジナさんがクールビューティーで仕事もできて、声も少し低めの落ち着いた感じなので、女性の自分からしても「あんな先輩欲しいな」って感じなんだけど、そんな彼女の可愛いところとか弱いところ見たら、そりゃ守りたくなるわって思ったし普通にヒョンスンと同じタイミングでキュンとした(笑)

恋人同士になってからのヒョンスンとソンアのやり取りがとにかく可愛いし、そもそも正式に恋人になる時のシーンが最高だし、めっちゃキュンです。

思いっきりネタバレするけど、ヒョンスンの家で2人でゲームしてた時にイチャイチャした流れでヒョンスンがゲームのコントローラー投げ捨ててソンアとキスするシーン最高だから!!!マジで!!!!ちなみにそのシーンを見た時、父親も一緒に見ててめっちゃ気まずかったよ!!!!!笑

 

ただこのドラマはそういうキュンだけじゃなくて「キャリアか恋人か」って、キャリアを大切にする女性にとっては悩むことが多い部分についても描かれているのがとても良かった。そういう部分も自分の年齢的にすごく共感したというか、「もし自分がソンアの立場ならどっちを選ぶかな」と考えながら見てしまったなぁ。やっぱりキャリア選ぶかなって思ってしまったけど(笑)

でもさすがに近場の海外じゃなくて欧州、しかも5年間となると思いとどまるかもしれない。いやでも自分がやりたかった仕事が出来るまたとない機会をもらって、これを逃したらもうチャレンジ出来ないかもしれないってなったらキャリアを優先したいかも。いやああああ、やっぱりこの選択は残酷だよ😭MURI☆

ぶっちゃけ仕事が忙しくてすれ違ってヒョンスンにこれ以上つらい思いをさせたくないって別れを選んだソンアの気持ちも分かるんですよ。お互い好きなら別れる必要なくない?って思っちゃう派なんだけど、「相手の負担になるくらいなら」って選択肢は出てきちゃうよね。
それでもソンアは別れを選んで、でも彼が恋しくて本社に戻ってきたのはちょっとずるいよねなんて思ってしまった(※気持ちは痛いほど分かる)。

でもこのくだりで良かったなと思ったのはヒョンスンが「俺を口説いて」ってソンアに言ったところなんですよ。ヒョンスンだってソンアのことが好きだったから、ソンアが酔って本心をもらした時にヨリを戻すことも出来たけど、それを「今度は先輩から俺を口説いて」って一筋縄でOKを出さなかったところ。
ヒョンスン自身も「これで元に戻ってもまた関係が壊れてしまうのでは?」という恐怖心があったから自分から心を寄せられなかったのが大きいと思うけどさ…。
そりゃ今までずっとヒョンスンからずっとアプローチしてたんだから、今度は向こうから本気のアプローチ欲しいよな!!!それくらいあって良いよな!!!って私も思ったよ(お前は一体誰だ)。

まぁ、でも結局お互い気持ちが通じあってヨリを戻す時に「ヨリ戻そう」って言葉じゃなくて「キスしていい?」ってソンアにいうヒョンスン、ヤバのヤバでしたね。そこから家に行ってラブラブするのも最高でしたね。
こういう、直接的に「○○しよう」って言葉じゃなくてもお互いの気持ちがちゃんと通じる描写、最高です。

しかも最後「春にはお花見に行って、夏には海に行って、秋は紅葉を見に行って、冬は雪を見に行こう」ってセリフ。物語の中盤にも出てくるんですが、ラストシーンはソンアが「毎年」って言うんです。これに対してヒョンスンは「来年でしょ?」って何度も言うけれどソンアはそれに対して「毎年」って言うの。

これプロポーズ…!!!!!!ソンア先輩からのプロポーズ!!!!!!!

「結婚しよう」の代わりに2人だけに通じるこんな美しい言葉ありますか???もう天才じゃん(セリフが)。

あまりの天才っぷりに惚れ惚れした。色々しんどいシーンもあったけど、もうこれだけで綺麗にまとまった感半端ない。ありがとうございました!!!

 

 

ちなみにヒョンスンとソンアのことしか書いていませんが、メインカップル以外にもヒョンスンの2人のお姉さんを中心とした他のカップルや、ソンアとお母さんの物語も同時進行していくので、ある種周りの人を巻き込んだ「群像劇」でもあるかもしれません。
みんながみんな、幸せな結末にはならないのもリアルで良かったな。あと、個人的にはヒョジュが依存と執着から解放されてとっても素敵な女性に生まれ変わったのが良かった。ヒョジュに幸あれ!!!!!

 

 

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*1:日本語字幕になると往々にして原文ではタメ口じゃないのにタメ口で喋っているように訳されることがあるのですが、あれは音声の方も「가지마라」って言ってたので完全にタメ口でしたありがとうございます